森本洋平会長ブログ.com
06/11(木) 胸を張って生きる
◆嬉しいニュースが届きました。20歳で全盲の日本人青年がアメリカで開催された、国際ピアノコンクールで見事優勝しました。
生まれつき目が見えないという大きなハンデを背負いながら、類まれな天性に恵まれたのでしょう、3歳の時からおもちゃのピアノで母親が口ずさんでいた、クリスマスの「ジングルベル」を演奏していたと報道されていました。
勿論、本人の努力も尋常な努力でなかったと思いますが、ご両親をはじめ指導者や関係者の方々の思いやりがなければ、今回の偉業は成し得なかったのではないかと思います。優勝の瞬間、審査委員と抱き合った姿を見て、熱いものが込み上げてきたのは私だけではなかったと思います。
◆私は若いころに、YMCAのボランテイアグループで活動していた経験があったのですが、その時何かの勉強会で「賀川豊彦」さんが言われた言葉を紹介されました。それは恵まれない人、障害を持つ不自由な方に対して「この子らに世の光を当てよう」というのはボランテイア活動ではない。「この子らを世の光にする」ことがボランテイアだと言われたことを記憶しています。
ハンデを持った方々、弱い立場の方々が、社会の中で立派に生きていくこと、そのこと自体が「権利」であり「義務」であると思うし、そういった世の中にしていきたい。今回の受賞ニュースに接し、つくづく思い返したしだいです。
◆これからも、努力を忘れず世界的な名ピアニストになることを、日本国民の一人として大いに期待しておきたいと思います。きっと貴方のファンは日本国中に多くいると思います、胸を張って活動してください。おめでとうございます。
◆今日の言葉 「盛年重ねて来らず(せいねんかさねてきたらず)」
若い盛りは二度とないのだから、若い時代を無駄にせず勉学に励めという意味。
(しかし、若いときにはなかなか気がつきにくく、老いて自分の人生を振り返ってみたときに、あの時勉強していたら・・・と分かるから始末に悪い。)
(森本 洋平)