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第80回兵庫県メーデー神戸中央大会
全ての労働者の連帯で『ストップ・ザ・格差社会』実現を
第80回兵庫県メーデー神戸中央大会で誓いも新た
◆第80回兵庫県メーデー神戸中央大会実行委員会(実行委員長:森本洋平連合兵庫会長(連合兵庫・連合神戸・県労福協・神戸労福協))は、5月1日(金)、神戸市中央区の大倉山公園野球場で、神戸地区の連合組合員を中心に約1万人が参加するなかメーデー式典を開催、格差社会の解消と世界平和を盛り込んだメーデー宣言、政策と政治の転換をめざす決議を採択、働く者の 連帯で「労働を中心とした福祉型社会と自由で平等な世界の実現」を広く内外に訴えました。
(メーデー式典開会に先立ち、会場隣接の『兵庫県解放運動無名戦士の碑』への献花式を行い、連合兵庫役員・OB多数が参列しました)
◆また、式典終了後に『連合兵庫結成20周年メーデーフェスティバル』を開催。家族連れ参加者を中心に、模擬店や音楽ショー・漫才などで楽しいひと時を過ごしました。
◆メーデーの朝は、午前9時30分に、会場への集結デモの出発ではじ まりました。花隈公園と湊川公園から出発した2隊は、午前10時30分の式典開会を目指し、近隣住人や道行く人々に『ストップ・ザ・格差社会』『雇用安定・生活安定への政策転換』『世界平和』等々を中心とした連合方針をアピールしながら行進。
◆参加者が式典会場に結集しおえた10時30分、高西:実行委員会事務局長(連合兵庫副会長)が力強く開会を宣言。ファンファーレとともに第80回兵庫県メーデー神戸中央大会式典の幕が開きました。
◆実行委員長あいさつ
ごあいさつ
第80回兵庫県メーデー神戸中央大会
◆この会場に参加された連合兵庫働く仲間をはじめ、すべての働く仲間と
ともに、第80回兵庫県メーデー・神戸中央大会の開催を祝いたいと思います。 ◆今回のメーデーは80回の記念すべき開催であり、私ども連合兵庫も結成20周年を迎えるという節目の年でもあります。そのような意味から、今回は記念式典の後「メーデーフェスティバル」を開催し、大いに盛り上げようと企画いたしました、最後までのご協力をお願い申し上げておきたいと思います。 ◆2009春季生活闘争も前半の山場を越えようとしておりますが、今日までの状況は、一部の業種でベア獲得や一時金の満額獲得など報告されていますが、総じて予想を超える非常に厳しい結果となっております。連合兵庫も全力を上げて取り組んではいるものの、交渉結果に対しては、若干忸怩たる思いがいたしております。
◆一方で連合兵庫のパート共闘の最新情報では、250組合の時間賃金が平均で、13.5円のアップを獲得しており、この結果が非正規労働者を含めた、全ての働く仲間の労働条件アップにつながることを期待しておきたいと思います。
◆この大不況の中、日本社会では深刻な二極化・格差問題に直面しています。昨年来の「派遣切り」「解雇」「雇い止め」などの影響は大きく、いまや正規・非正規を問わず多くの労働者の生活と雇用環境を悪化させています。 ◆しかし、麻生内閣は、口先でこそ政局より政策、景気対策が最優先といいながら、その政策の中身は場当たり的であり、定額給付金に代表されるような将来的に何の意味もないバラマキ政策で、ますます混乱を助長させています。自民党長期政権による、今日の日本の閉塞感は政権交代なしでは打破することはできません。
◆私たちは、「ストップ ザ 格差社会」を目指し、全ての人々と連携して「安心・安全、公正と連帯を重んじる社会」を実現させるために全力を傾注してまいります。そのためには、政策と政治の反転なくしてはでき得ません、麻生総理はすみやかに解散総選挙を実施して国民の信を問うべきです。
◆また、地方行政との連携も非常に重要になってまいります。これまでも兵庫県、神戸市行政とも十分に連携を図りながら、安心・安全、住みよい地域社会作りに取り組んでまいりました。 ◆政労使が一体となって、この不況と雇用対策に取り組んでまいりたいいと考えています。そういった意味から本日参加された全員で、今日のこの状況に対する危機感を共有し、一丸となって今回の危機を突破すべく、持ち場立場での取り組みをお願いしておきます。 ◆ワーク・ライフ・バランスの実現、ワークルールの確立、不公平税制の是正、社会保障制度の抜本改革、平和と人権を尊重する社会の実現、などに全力を挙げて取り組まなければなりません。繰り返しますが、連合兵庫に集う組合員だけでなく、全ての働く仲間と連携して、政治の「反転」を目指すと同時に、その「反転」が「実感」できる社会作りに取り組んでまいります。 ◆「労働を中心とした福祉型社会と自由で平等な世界の実現」を目指し、共に立ち上がることを申し上げ、連帯のご挨拶とさせていただきます。 第80回メーデー万歳! |
◆来賓ごあいさつ
兵庫県代表 井戸敏三:兵庫県知事 ◆素晴らしい晴天で、現下の厳しい経済状況を跳ね返そうという、みんな の気持ちに点が感応したかのような青空です。 ◆兵庫県内の鉱工業生産は前月に比べて0.9ポイント上向き、有効求人倍率にしても0.5%台にまで落ち込んでいるが、8年前の最悪のときは0.3%だったこともったが、政労使3者の共同でワークシェアリングを導入し、力を合わせて乗り切りました。そうした極限状態のような不況も兵庫の力は乗り切った。
◆その共同の力は今回も健在です。明るい未来をつくるため力を合わせて施策をすすめていきたい。 ◆連帯の力を合わせて 今日を 歩みつづけて乗り越え行かん |
神戸市代表 矢田立郎:神戸市長 ◆メーデーに結集されている方々は、今の社会の諸問題に対して、憤りを もって思いを向けておられると思う。 ◆いま、格差問題が大きな課題になっているが、格差とは不平等のことであり、社会の人々全体が安心して、日々の暮らしを営んでいけるシステムになっていることが大事だ。 ◆いまこそ連合兵庫が一丸となって課題克服へ力を発揮していただき、将来不安をなくし、メーデーの意義を噛み締めながら、新しい時代の県s熱を目指していきましょう。 |
民主党代表j 辻 泰弘:兵庫県連代表 ◆きびしい経済環境、社会環境だが、とりわけ雇用情勢はきびしく、政治 は混迷の中で有効な施策を講じることができずにいる。 ◆こういう状況下にあっても連合兵庫は森本会長のもと、みなさん力を結集し、日々働く人々の幸せのため活動されていることに敬意を表します。 ◆民主党は庶民の目線・感覚で政治をおこなっていくことで国民の支援をいただいているが、小沢代表のことでいろいろご迷惑をおかけしていることをお詫びすると共に、必ず良い方向にむかっていきますので、いましばらく見守っていただきますようお願いいたします。 ◆労働者・国民が幸せになる条件づくりをおこなうために、来るべき衆議院選挙に勝って政権交代を実現していきましょう。 |
連合兵庫推薦 衆議院選挙予定候補 (それぞれより一言づつごあいさつをいただきました)
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出席ご来賓紹介
今西:社民党兵庫県連代表 兵庫県会議員・県下各級市議会議員 多数 |
◆メーデー宣言採択
メーデー宣言 (案)
◆われわれは、本日ここに、働くものの祭典第80回兵庫県メーデー・神戸
◆いま、日本社会は、深刻な格差社会と二極化に直面している。
◆財政論、競争主義、机上主義の中で生まれる政策は、安心で安全、豊な社会を創り出すこととは相容れないものである。
◆いま、国会情勢は不透明さを増している。内閣は、政局より政策あるいは景気が優先と言いながら、具体性を欠き、場当たり的でますます混乱を助長させている。 ◆われわれは、「ストップ ザ 格差社会」を大きくかかげ、全ての人々と連帯し、安心、安全に暮せる社会の実現に向けて全力をあげていく。 ◆一方、世界の平和が脅かされている。イラン・北朝鮮等の核開発や弾道ミサイル発射問題、不安定なイラク・アフガニスタン情勢、人道弾圧も重大な問題となっている。我々は、核兵器廃絶と世界の恒久平和の実現、人権侵害救済のため、訴え、行動していく。 ◆メーデーは国際連帯の日である。世界154カ国、1億6800万人の労働組合員を擁する国際労働組合総連合(ITUC)は、環境破壊や人権侵害、紛争やテロをなくすため、また、政府や経営者に労働者の権利を尊重させるための闘いを呼びかけている。われわれもその呼びかけに応えていく。 ◆今こそ、すべての働くものの連帯で、「労働を中心とする福祉型社会と自由で平等な世界の実現」を目指し、すべての労働者がともに立ち上がることを訴える。 ◆第80回メーデー万歳! 2009年5月1日 第80回兵庫県メーデー・神戸中央大会 |
◆特別決議採択
政策と政治の転換をめざす決議 (案) ◆規制改革・構造改革の名の下に進められた「労働ビックバ-ン」は、パート・派遣・契約社員など非正規労働者を圧倒的に増大させ、ワーキングプアと呼ばれる、将来の生活不安だけではなく、今日の生活もままならない多くの労働者を生み出している。
◆財政再建の名の下に、自己責任論が強調され、負担増と給付削減が繰り返され、医療、年金、介護、公的扶助、子育て支援等をはじめ、金融危機下における雇用不安に対するセーフティーネットは機能不全に陥っている。 ◆これからの日本には、安定した雇用システムや安心できる社会保障の仕組み、内需主導型の経済システムの再構築、安心と安全、そして公正と連帯を重んじる社会の実現がもとめられている。 ◆しかし、政策と政治の転換なしには公正と連帯を重んじる社会の展開は開けない。国民の信任を受けていない現政権は、すみやかに国会を解散し、国民の信を問うべきである。 ◆次期総選挙に対して、われわれは、推薦予定候補者の全員必勝を期し、政権交代を勝ち取り働く者の政策を実現していく。 ◆いま問われているのは、美語ではなく、国民、県民が安心して暮らし働けるための社会保障制度の充実であり、その結果としての自立的で持続的な経済成長をはかることである。 ◆ワーク・ライフ・バランスの実現に向けたワークルールの確立、不公平税制の是正、社会保障制度の抜本改革、平和と人権を尊重する社会の実現にむけて全力をあげていかなければならない。 ◆2009年実施される国政さらには県内の首長選挙をはじめとする各種自治体選挙は、その絶好のチャンスであり、 私たち組織された労働者一人ひとりが意識をもって、推薦候補者必勝を果たし、社会を、政治を、変えていくことをここに宣言する。 2009年5月1日 第80回兵庫県メーデー・神戸中央大会 |
◆ガンバロー三唱
式典を閉じるにあたって、森本:実行委員長のリードで参加者全員が「ガンバロー」を三唱し、厳しい情勢下ながら、働く人々の力を結集して、スローガンにもある 『労働を中心とした福祉型社会の建設』に前進していくことを誓い合いました。
◆フェスティバル協力出店組織
情報労連 ホルモン串焼き
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◆メーデー式典にひきつづき、特 設ステージで『メーデーフェスティバル』が華やかに開催され、アトラクションとして、すばらしいハーモニーのアカペラや、アンデス地方の生楽器演奏のほか、今人 気絶頂の漫才コンビが登場し、会場には大きな笑いの輪が広がりまし た。
○アカペラ演奏 『ヴォーカルユニットUNITE』
○アンデス地方の民族楽器演奏 『KERUMANTU』
○吉本興業漫才 『笑い飯』 『プラスマイナス』
◆最後に、参加者お待ちかねの『メーデ ー大抽選会』がおこなわれ、ブ ルーレイ・ディスクレコーダーやマウンテンバイクなどの豪華賞品を手に入れようと、当選者の名前が読み上げられるたびに、歓声とため息が会場をつつみました。