森本洋平会長ブログ.com
04/24(金) 『未来につながる政治を』
最近、麻生総理大臣が元気になってきた。民主党小沢代表の問題で風向きが変わってきたせいか、若干なりとも支持率も回復してきたせいだろうか。
新年度予算を通し、今度は15兆円に及ぶ補正予算を組むと言う。確かに今の状況を見ると、財政出動はいたしかたのないことと思う。補正予算の中身もなるほどと思うけれど、何か物足りないと感じるのは私だけだろうか。
何が物足りないのか、アメリカの財政出動の内容と比べて分かったような気がした。中長期的・戦略的な内容が乏しいのではないか。
子育て支援、エコ支援、雇用対策、どれも短期的な対策ばかりで、将来に対する持続性のある政策が無い。将来に夢のある政策が読み取れないんです。
最も愚策と言われた「定額給付金」に代表されるように、このお金は一体将来に対して何の役に立つんだろうか、数年先には消費税アップが待っている、ツケの先送りはやめましょう。麻生総理、サイレントマジョリティーを見くびっていたら痛い目にあいますよ、と、暖かい忠告をしておきます。
定額給付金も支給がはじまり、さすが現金を手にすると人間だれだって悪い気はしない。しかし、もう少し将来に夢のある手立てはできなかったものか。
私も頂いたので連合の「雇用と就労・自立支援カンパ」に寄付いたしました。
一人では、12000円で何もできないだろうが、多くの方々の善意があれば何かできそうな気がする。
色々な意見があるのは承知していますが、「隗より始めよ」ではありませんが、労働運動という立場から、自ら社会的責任を果たしていくために少しでも具体的な行動ができればと思います、皆様方のご協力をお願い申し上げます。
◆今日の言葉 「苛政は虎よりも猛し」
苛酷な政治は、人を食う虎よりも恐ろしいと言う意味。
孔子が泰山の麓で、墓の前で出会った女性に泣いているわけを聞くと、舅も夫も子どもも虎に食い殺されたという、では何故この土地から出て行かないのかと聞くと、この地には苛酷な政治がないからと答えた。という故事から。
(森本洋平)