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H20年度県政懇談会

元気で安心安全な兵庫づくりへ

H20年度県政懇談会ひらく

090326kenseikon003.jpg ◆連合兵庫と兵庫県は、3月26日(木)、神戸市中央区のラッセホールで『平成20年度県政懇談会』を開催しました。

◆懇談会には連合兵庫執行委員会構成メンバー、兵庫県労政関連部局などが出席、第1部の講演会では井戸敏三:兵庫県知事と、八田雅弘:兵庫労働局長が講演。最近の経済雇用情勢と対策、ならびに新年度における予算措置について詳細な説明をおこないました。

◆第1部の最後には、連合兵庫の森本洋平:会長があいさつに立ち、「たいへんな状況だが、緊急対策・長期対策を適切におこない、『兵庫県に生まれて良かった、兵庫県に住んで良かった』と思える地域社会づくりをすすめていこう」と述べてしめくくりました。

【 講演 】

◆講演1 
『兵庫県の雇用情勢と緊急雇用対策について』 090326kenseikon001.jpg
    講師  八 田  雅 弘 : 兵庫労働局長
◆有効求人倍率の落ち込み、完全失業率の上昇、また新規求人数・新規求職者数の推移について説明。深刻な状況であることを踏まえ、「雇用調整助成金」「中小企業緊急雇用安定助成金」などの周知、早期支給決定をすすめるため、各地域での説明会や個別相談会の実施、また助成金デスクの体制増強など積極的対応をおこなっていく。くわえて、労働局・監督署・ハローワークが一体となった雇い止めなどに対する指導の実施、および求職者への就業支援を精力的に推進している状況を報告しました。

◆講演2
『再生兵庫の実現へ  ~元気で安全安心な兵庫づくり~』
     講師  井 戸  敏 三 : 兵庫県知事
090326kenseikon005.jpg ◆パワーポイントを駆使しながら、今次不況が兵庫の経済・雇用に与えている深刻な影響を分析、その上で、新年度予算措置について詳細な説明をおこないました。平成21年度の県政課題を『①厳しい経済・雇用情勢に即応した、迅速かつ機動的な対策の推進。②新行革プランにもとづく行財政構造改革の推進-選択と集中-。③少子化、高齢化、都市農村格差への対応。④新しい兵庫づくりへの道筋の明確化-21世紀兵庫長期ビジョンの再構築-』に置き、厳しい状況を積極姿勢で乗り切っていくことを力強く述べました。「今次の不況は、ノアの箱舟のようなものだと捉えています。おごり高ぶった企業や、行過ぎた株主優先姿勢などに対して強力な戒めになることと思います。ノア一家のように、真面目に働き生きている人々・企業は必ずこの洪水を乗り切り、ふたたび明るい空の下で発展していくものと信じています。また、日本が不況に陥っている最大の要因は将来不安で、そのため特にお年寄りが貯蓄に傾いておられる。将来は大丈夫だという気持ちになってもらえるような地に足が着いた政策をすすめ、個人消費を増やして景気を立て直していくという基本姿勢が大事だと思う」と語り、共感の拍手を浴びました。

◆第1部の最後に、森本洋平:連合兵庫会長があいさつに立ち、次のように述べて講演会を締めくくりました。(なお、第1部終了後に、連合兵庫顧問が合流し、井戸:知事を囲んで懇談会をもちました)

ごあいさつ

連合兵庫会長 : 森 本  洋 平 

連合兵庫を代表して一言ご挨拶申し上げます。 

  今年の県政懇談会は、連合兵庫の執行委員産別の方々にも参加していただき、多くの方々に兵庫県行政や労働局の役割について認識を深めさせていただきました。連合兵庫として感謝申し上げます。

  また、年度末の何かと忙しい時期にも関わりませず、八田労働局長、井戸兵庫県知事には、中身の濃いご講演をいただきまして、参加者を代表して御礼申し上げま 090326kenseikon009.jpg す。

◆現状の問題点は何といっても、現下の厳しい経済・雇用状況にどのように対処するかだと思っています。
 
何せ、今回の経済・雇用状況は、「足が速い」「先が見えない」「底が見えない」という、100年に一度と言われる由縁だと思います。

◆そのような意味で、一つは緊急対策についてでありますが、昨年11月以降の急激な悪化に対して、各方面に要請行動をさせていただきました、中でも行政のご対応には感謝申し上げます。
 
ただ、今回の不況は、アメリカ発の要因が大きいものの、戦後最大の好況といわれた時期に、企業部門だけがその恩恵を受け、家計部門にその所得移転が進まなかったことが景気の力強さにつながらなかったと考えております。

◆現状は大変厳しく、回復するまでには相当の時間が掛かると思いますし、何処かに梃入れすれば全体に波及するといった感じではないと思いますので、今後一層の政策展開とご支援を、兵庫県ならびに兵庫労働局にお願い申し上げておきたいと存じます。

◆二つ目は長期的な施策についてであります。
 
兵庫県では、現在「新行財政構造改革」を推進中であり、不況による税収減も予想される中、財政基盤の建て直しが急務であることは私たち連合兵庫も承知しております。

◆一方で、大阪湾・瀬戸内海から日本海に至る、広い兵庫県をいかにバランスよく、維持・発展させ、活力と安らぎのある兵庫県にしていくかも、大きな課題であると認識しています。

◆地域の特性や特徴を生かした街づくりと、安心して住める街、安全な地域づくりをとおして、兵庫県の良さである、豊かな自然、良好な住環境、各種産業の維持発展、観光資源の活用などが実感できる県政を推進していただき、「兵庫県に生まれてよかった、兵庫県に住んでよかった」、と言われる地域社会づくりをお願い申し上げます。

◆最後になりますが、井戸知事におかれてましては、7月に施行されます兵庫県知事選挙に、「参画と協働」を基本姿勢に、3期目の挑戦をされるとの表明をされていますが、私ども連合兵庫も全力を挙げてご支援させていただくことを申し添えまして、連合兵庫を代表してのご挨拶とさせていただきます。