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労働基本権確立へ官公部門が集会

良質な公共サービスの実現と労働者の生活改善へ

労働基本権確立をめざす官公部門兵庫県総決起集会 

◆連合兵庫官公部門連絡会は、3 090307kankoubumonshuukai014.jpg 月7日(土)、連合兵庫春季生活闘争総決起集会の前段に、神戸市中央区の噴水公園で、『労働基本権確立をめざす兵庫県総決起集会』を開催しました。

◆集会は、『公共サービス基本法制定』をメインテーマに開催、国・地方・教育公務員が多数が参加しました。

◆冒頭、小島:官公部門連絡会委員長が主催者あいさつに立ち、「公共サービス労働者の生活を守り、良質な公共サービスの実現にむけ、
『公共サービス基本法』制定を実現しよう。また、自治体財政は地方交付税の削減により厳しい状態に置かれ合理化を迫られているが、これは地方分権の流れに逆行するものです。さらに、医療の分野では郡部を中心に医師不足がすすみ、医療崩壊状態に陥っています。住民が安全で安心して暮らせる社会づくりへ政策転換が求められています。早期に衆院を解散し、総選挙によって政治改革をすすめ、政策転換を実現しましょう。人事院勧告無視の労働条件切り下げが横行しているが、一日も早く労働基本権を確立し、労使交渉で各種労働条件を決めていくシステムを構築していこう。現下の経済状況はきわめて厳しいが、この09春季生活闘争を闘う民間の仲間と連帯しつつ、官公部門として全力で闘いをすすめ、制度改革と労働条件向上を勝ち取っていこう。」
と述べ、満場の拍手を浴びました。

◆つづいて、連合兵庫を代表して、森本:会長があいさつに立ち、「公共サービスに従事する全ての労働者のモチベーション・アップと住民ニーズに合った公共サービスの提供が、可能なシステムの実現」を中心とした訴えをおこない、参加者から共感の拍手を贈られました。

官公部門連絡会 兵庫県総決起集会

連合兵庫会長 : 森 本  洋 平 

  官公部門の総決起集会の開催を、連合兵庫を代表して激励させていただきます。皆様方の置かれている厳しい状況については、小島代表が言われたとおりであり、連合兵庫も同様の取り組みを強化してまいりたいと考えております。

  尼崎市議会における、公契約条例の制定については、継続審議ということになりましたが、決して諦めることなく市議会選挙を勝利し、全国に先駆けての条例制定を目指してまいりたいと思います。

  アメリカによるレーガノミックスは、「小さな政府」を掲げて、新自由主義による「規制緩和主義」「市場経済万能主義」の政策運営を行ったが、結果失敗に終わり現在の世界的な金融・経済危機を招く結果となってしまいました。

  その影響は非常に深刻で、日本における、国民の公正で安心・安全を確保すべき、公共サービスの基盤を破壊し、格差拡大と貧困問題を発生させ、負のスパイラルへと発展しています。

  私たちは、住民参加のもと、十分な検証の上で、そのニーズに合った公共サービスの提供ができるシステムを構築する必要があります。

 

現状の見直しでは、公共サービスは検証されることもなく切り捨てられ、深刻な雇用問題に発展する危険性があります。

  今、必要なことは、公共サービスに従事する全ての労働者のモチベーションアップと人件費削減ありきの見直しをストップさせることであると思っております。

  今回の春闘で官民問わず、全ての労働組合と連携し、非正規労働者も含めて、団結を強化し取り組みを進めてまいります。

  深刻な雇用・経済状況が続きますが、「労働基本権確立」を目指し、強い気持ちで自身を持って運動に取り組んでいただきたいと思います、連合兵庫も共に連携して戦うことをお誓い申し上げまして、激励のご挨拶とさせていただきます。

◆そのあと、田中:兵教組執行委員が『基調提案』をおこない、つづいて森本:国公総連全農林神戸分会女性委員長が『決議文』を提案、ともに満場の拍手で採択しました。

 公共サービス基本法の制定をめざす決議

  企業の景況感や雇用情勢も急速に悪化している。有効求人倍率は0.67倍と12ヶ月連続で低下し、非自発的理由による離職者は100万人を超える水準にまで悪化している。

  3~4月には、一層の失業率の上昇が懸念されており、具体的かつ迅速な雇用対策や社会的セーフティネットの強化が急務である。能力開発や職業訓練の強化、職業訓練を受けている時の生活支援、失業者に対する住宅やその家族の就学支援等、直ちに実行しなければならない対策が手つかずの状況である。
 このような状況の中での予算審議の最中に、財務大臣が辞任する等の混乱があったことは、政府の危機感が欠如していると言わざるを得ない。 

  求められているのは、雇用を守り、地域社会を支え、国民生活に安心と安全を取り戻すためには、いざというときに頼れるセーフティネットを国や自治体が責任もって整備していくことである。

  同時に、超高齢社会への転換期にあたり、誰もが生きがいのもてる社会を実現するために、市民の参画で公共サービスを勤労者すべてのニーズにこたえるものに改革していくことである。

  今、我々は、歴史の転換点にあるという認識のもとに、公務・公共サービスのあり方をはじめとした日本社会の将来を決する取り組みとして以下の課題に全力をあげていく。

1.すべての公共サービス労働者の生活の維持・確保、賃金水準の改善と格差の是正をはかる

2.良質な公共サービスの実現に向け、そのあり方を再構築する

3.公務員制度の抜本改革と公務における労使・労働関係の改革を推進する

4.これらの取り組みを通じて組織の強化・拡大をはかるため組織の総力を挙げた取り組みを展開する

 以上決議する。

  2009年3月7日

          公共サービス基本法制定!                     
          労働基本権確立をめざす兵庫県総決起集会

◆おわりに、山名:兵教協議長が「情勢は厳しいが力を合わせて政策・制度改革を実現していこう」と閉会あいさつを述べ、久保:全水道神戸市水道労組執行委員長のリードで『ガンバロー三唱』し、世直し闘争・政策制度改革闘争の勝利を誓い合いながら集会の幕を閉じました。