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非正規労働センター開設
正規も非正規も働く仲間!!
連合兵庫4Fに非正規労働センター事務所開設
◆12月19日(金)、連合兵庫会館において、『連合兵庫: 非正規労働センター事務所』の開設式をおこない ました。
◆開設式に先立って、神戸市内を中心に街宣車による宣伝活動と、大丸神戸店前での街頭アピール活動を実施し、住民・通行人に非正規労働センターの開設と問題に関する連合の考え方をアピールしました。
◆また、午後1時30分からの開設式には、構成組織・地域協議会からの代表参加者が中心でしたが、来賓として関係各分野から多くのご代表にご臨席いただき、たいへん有意義な開設式になりました。
【街宣行動】
◆街宣車隊は午前10時に連合兵庫2Fに集合、行動の説明を受けた後、全10台 の宣伝カーが行政区ごとに割り当てられた担当地域へ出発。午後1時30分に連合兵庫へ再集結して解散。その間、宣伝用テープを流しながら、アピール行動をおこないました。
◆また、それと同時に、正午から約40分間、森本:会長、辻:事務局長が大丸神戸店前交差点に出向き、民主党兵庫県連の協力を得て街頭アピール集会をおこないました。辻:事務局長の司会ですすめ、冒頭マイクを持った森本:会長は、「雇用不安は生活不安につながり、生活不安は社会不安につなが っていく。連合兵庫は非正規労働センターの活動をはじめ、明るい日本をつくるために一翼を担っていきます」と力強く述べ、参集者や通行人の拍手をあびました。
◆つづいて、辻:事務局長が民主党県連の次期衆院選予定候補を紹介、それぞれが短く現下の状況に対する見解と政策を述べ、聴衆の共感を得ました。
(神戸市内を中心とした行動だったため、衆院予定候補は1~4区のみ対象としていましたが、都合で10区からも参加がありましたので、その場の判断でご登壇いただきました)。
◇ 兵庫県第1区 井戸まさえ 予定候補者
◇ 兵庫県第2区 向山 好一 予定候補者
◇ 兵庫県第3区 土肥 隆一 予定候補者
◇ 兵庫県第4区 高橋 昭一 予定候補者
◇ 兵庫県第10区 岡田 康裕 予定候補者
【非正規労働センター事務所開設式】
◆午後1時30分からの開設式には、この問題の社会的影響の大きさを裏書するように、多くのマスコミが押しかける中、関係各分野から祝辞と連帯のごあいさつのために多数の代表が駆けつけてくださいました。◆式典は土肥:事務局長代理の司会で進行し、皮切りに森本:会長が連合兵庫を代表してあいさつを述べました。
ごあいさつ 連合兵庫会長:森本 洋平 ◆規模も深さも、たいへんな不況だが、とくに今回の特徴としては『足の速さ』ということがあります。迅速に、後手に回らないよう対策を講じることが重要です。 ◆が、しかし、今回立ち上げた非正規労働センターというのは、不況対策を目的としたものではありません。非正規労働者のみなさんに対し、連合兵庫としての発信機能を持とうというものです。 ◆それと、この不況とが期せずして一致してしまったわけです。不況対策については連合兵庫として、国政にも県政にも、そして市町政に対しても、可能な限りの方策を講じて乗り切っていくことを再三申し入れていますし、こんごもつづけていきたい。 ◆そして、この非正規労働センターが、発信基地として機能を発揮できるよう頑張っていきたい。 |
◆つづいて、この連合兵庫非正規労働センターの委員長をつとめる辻:事務局長が登壇、『設立の経過及び当面する取り組み報告』をおこないました。
報 告 連合兵庫非正規労働センター委員長:辻 芳治 ◆これまで口さがない人々からは、連合は『正社員クラブ』と揶揄されてき たが、こんごは勇気をもって外へ踏み出していく。そんな新しい連合兵庫の橋頭堡にしていきたい。平坦な道ではないが、力を合わせて頑張っていきましょう。 (内容省略。センター一部役員のみ掲載します) 委員長(事務局長兼務) ◇ 辻 芳治:連合兵庫事務局長 代表幹事 ◇ 山崎 吉博:連合兵庫金属部門連絡会(基幹労連兵庫県本部) ◇ 大槻 信夫:連合兵庫官公部門連絡会(自治労兵庫県本部) ◇ 酒井 孝芳:連合兵庫流通・食品・レジャー部門連絡会(UIゼンセン同盟兵庫県支部) ◇ 那須 健:連合兵庫化学・資源・エネルギー部門連絡会(兵庫県電力総連) ◇ 田原 聡:連合兵庫情報・出版・金融・保険部門連絡会(情報労連兵庫県協議会) ◇ 熊野 隆夫:連合兵庫交通運輸部門連絡会(私鉄総連兵庫ブロック協議会) |
【ご来賓の連帯・連携ごあいさつ】
連合本部代表 水谷:連合非正規労働センター局長 ◆不況で非正規労働者の雇用不安が拡大しているが、連合は「必要なことはなんでもやる!」との決意でいる。◆この事態を招いた政府の対しては、責任をとってもらうために衆院選挙で勝利して政権交代していきたい。◆非正規労働者の問題は、外部の問題というより、われわれの組織内でも沢山働いておられるので、足元から組織化・均等化をすすめていきたい。 兵庫県代表 斉藤:兵庫県副知事 ◆地方行政を預かる者として、センターの開設はたいへん心強く思いま す。連携して頑張っていきたい。◆物事のスタートにはタイミングが最重要だと考えているが、本日のセンターのスタートは、●非正規労働者の割合が急増している状況、●現下の厳しい経済情勢によって雇用不安の波が県下の多くの労働者に覆いかぶさっている状況。こういう状況下で大いに頼りにされることと思います。◆12/8に県下5経営団体に、県として採用、雇用安定の申し入れをしたところでもあります。◆センターが、多くの労働者の期待に応えていかれることを祈念します。 神戸市代表 永井:神戸市市民参画推進局長 ◆まことに時宜を得た行動だと感じています。多様な就労形態はあって良いと思っているが、同一労働同一賃金の原則や、正規労働者よりも非正規労働者が先にクビを切られるのが当たり前というような風潮はいけない。◆この事態に対処するため、神戸市としては、●企業誘致で雇用を確保していきたい。●中小企業支援、融資枠の拡大や相談態勢の強化。●公共事業の前倒し。◆市長としても中央との折衝に精力を傾注して頑張っている。難局だが全力で乗り切っていきたい。 兵庫労働局代表 八田:兵庫労働局長 ◆ハローワークからの報告では、こんご非正規労働者の状況が厳しくなっていくとのこと。◆カレンダーの関係で、今年は早く年末休暇に入ってしまうことになるため、年末の状況にもしっかり対処するべく、三宮のハローワークをはじめ、29日・30日まで相談に応じていける態勢を整えています。◆連合兵庫、兵庫県とも連携を密にしながら、状況に迅速的確に対処していきたい。 神戸東監督署代表 山口:神戸東労働基準監督署長 ◆事業主に対し、非正規も正規も同じ労働基準法で権利が保障されているということ、権利は同じということを周知徹底していくための活動を展開。ともすれば、非正規の権利を軽視する傾向が見られる。◆①なりふりかまわぬ契約解除。②賃金不払い。③特別相談窓口設置。④資金難から下請け法違反が起こらないような予防対策。⑤リストラ監督指導。などに対処していく。◆お願いしたいのは、行政だけでは目も手もとどかない。皆さん方が受けられた相談についても、役割分担できる部分は監督署に取り次いでいただきたい。お役に立つべく頑張っていく。 神戸職業安定所代表 松本:神戸職業安定所所長 ◆チーム・ハローワークとして、各事業所にも雇用優先を指導しているところです。◆また、求職のご相談や給付手続きなど、できるだけスピーディーかつ親切な対応をこころがけているところです。◆連合兵庫とも密接な連携をとり、働くひとびとのお役に立てるよう頑張っていきたい。 労働福祉事業団代表 北条:兵庫県労働者福祉協議会会長 ◆99年に労働者派遣事業法が改悪されてから、この事態はあると予想できたが、本日は非正規労働センターを立ち上げるまでになっている。◆連合・労福協・労金・労済が共同して、健康保険制度をベースとした見舞金制度を検討しているところです。◆困っている人々を助ける運動をすすめよう。正規の組合は、どうか足元にも目を向けていただきますように。 議員団代表 土肥:衆議院議員 ◆わたしのところにも多くの相談がきます。労働者には、「辞めずに頑張れ」と助言するが、頑張るだけの知恵が必要だ。◆そして企業には、簡単に労働者のクビは切れないという認識をもたさないといけない。◆連合兵庫非正規労働センターが労働者に知恵と励ましを与えていただけることを期待します。 辻:参議院議員 ◆これからの日本を背負って立とうという人間をイジメて、日本に将来はあるのか? 中途解約、雇い止め、など寒空に路頭に迷う人がいる。◆雇用を守らなければ、国民の幸せも未来もない。◆このような状況の中で、第二次補正予算を来年回しにしてしまような政府とは、いかなる存在なのか。政権交代がなければ日本に未来はない。 水岡:参議院議員 ◆緊急雇用関連4法案を参院で可決した。 ◆4法案は、それぞれ「採用内定の取り消し規制、雇用調整助成金の対象拡大、雇い止めや解雇で住居を失った派遣労働者の住宅貸与、雇用保険制度の拡充」を実現するためのもので、強行採決との批判もあったが非常時との認識で可決した。◆衆院では多数ではないため今後の成り行きは不明だが、現下の状況を乗り切るために可能な対策はすべて試みる必要はあると思う。 他に、黒田:兵庫県会議員がご出席されており、司会者からご紹介したが、時間の都合でごあいさつはいただけませんでした。 |
【地域代表あいさつ及びアピール提案】
◆開設式のしめくくりに、松井:連合兵庫神戸地協事務局長が登壇。地域代表としてあいさつを述べたあと、『雇用に関する緊急アピール』を提案し、満場の拍手で採択されました。
2008年12月19日 雇用に関する緊急アピール【案】 米国発の金融危機は、実体経済に甚大な影響を及ぼし深刻な状況に陥っている。 兵庫県の雇用情勢も、有効求人倍率がO.74倍まで低下し、赤信号が点灯している。とりわけ深刻なのが、派遣労働者の契約打ち切り、有期契約労働者の雇止めなど、非正規労働者の雇用問題である。 わが国は、雇用労働者の比率が世界に冠して高い国である。失業中の労働者に対して、働いている労働者に対して、働くことに安心と安定を与えることは国全体として基幹的課題である。 現下の経済・雇用の危機は、市場原理主義、株主優先主義の限界を示したものである。「効率と競争最優先」の価値観に基づく「労働者の使い捨て」から、労働者の生活に目配りした「公正と連帯」を重んじる社会への転換が求められている。 わが県は、雇用問題に関して、兵庫県・兵庫労働局・兵庫経営者協会・連合兵庫の協同した取組を全国に先駆け展開してきた。雇用を守ることが県民生活安定の根幹であり、法令遵守はもとより、それぞれの立場で雇用安定の取組をさらに充実する必要がある。 連合兵庫・非正規労働センターの発足に当たり、雇用の緊急事態に歯止めをかけるため、センター自らの役割を自覚するとともに、政・労・使の協同した取組強化が必要であることを訴える。 厳しい雇用情勢において、何よりも重要なのは、雇用の縮小に歯止めをかけること、職を失った労働者に手厚い施策を用意することである。さらに、非正規労働者など雇用の谷間で伸吟する彼や彼女らの声に耳を傾けることである。 有期契約期間の途中における契約打ち切り、人生を狂わせる採用内定の取り消し、一方的な労働条件の改悪を許さない社会の構築。職を失った労働者に対する雇用保険をはじめとしたセイフティネットの構築に向け、当面次の施策を実現するため努力する。 1.緊急対策として、派遣労働者、有期契約労働者等の解雇・雇い止め、大学生等の採用内定取り消しなどに対応できる、情報提供・総合的な相談窓口を設ける。 2.雇用保険未加入者に対する2年間の遡及適用制度の周知をはじめ、雇用保険の適用拡大などセイフティネット機能の充実を図る。 3.解雇・雇止めが同時に住宅を失うことの無いよう、フリーターや派遣労働者等の住宅困窮者に対する住宅支援対策を講じる。 4.職業訓練制度を充実し、良質な雇用機会を提供する。 以 上 |