TOP >>NEWS

NEWS

第13回組織拡大実務者研修会

パート・有期労働契約者の組織拡大に向けて

連合兵庫第13回組織拡大実務者研修会ひらく

 

sosikikennsyuukai01.jpg ◆11月27日(木)連合兵庫2F大会議室で、構成組織・地域協議会の組織担当者ら約40名を集め、第13回組織拡大実務者研修会をひらきました。

◆この研修会には、連合本部の非正規労働センター局長の水谷雄二氏を招き、非正規労働センターの取り組みについての報告をしていただきました。

◆また、連合兵庫でも12月19日に非正規労働センターを立ち上げるにあたり、発足に向けての講演も行いました

 

 

◆研修会は土肥:事務局長代理の司会ですすめ、村上:組織拡大特別委員長・森本:会長があいさつに立ちました。  

 ■村上:組織拡大特別委員長

 ◆組織拡大特別委員会では、おもに組織拡大を専門的に取り組んでいま sosikikennsyuukai02.jpg す。6月にはプロジェクトメンバー・参加者でオルグ活動を中心に行い、11月には組織拡大に向けた勉強会をしております。 

◆現在、組織率が低下して兵庫県では20.5%・全国では18.1%となっており、この12月には推定組織率が発表されるが危機的な状況となっています。その原因は非正規労働者の方へのアプローチができていないのも理由の一つです。全国でも1200~1300万人ともいわれる非正規労働者のうち組織率は4%ともいわれています。

◆なんとしても組織率の低下に歯止めをかけなければなりません。それぞれの産別・地域協議会でご努力いただいているところですが、本日の研修会で少しでも組織率の向上につながっていけば幸いです。

 

 ■森本:連合兵庫会長

◆連合は「力と政策」をかかげて結成され20年が経過いたしました。力とは組 sosikikennsyuukai03.jpg 織拡大と組織強化ということになります。連合に限らず組織運営の最も基本的な活動であり、最重要の活動でもあります。

◆しかし残念ながら労組の組織率は組織拡大運動とは逆に低下を続けてきました。一昨年あたりから歯止めがかかり、昨年は若干なりとも改善しました。これは、皆様方の努力と地域における地道な活動の賜物であると感謝申し上げます。

◆今年の地方委員会でも申し上げましたが、組織拡大の難しさは言葉では「言うは易しく、行い難し」の典型的な活動の一つでもあります。100組織を手がけて、一つできれば上等で、ほとんどができないのが実態であります。

◆だが、この活動をないがしろにすると、一気に組織は縮小します。地道でアウトプットは中々でないが、止めることが許されないかつどうでもあります。

◆焦らず、休まず、地道に、まずは地域での世話活動と相談活動からお願いし、「地域に顔の見える連合運動」となりますようお願い申し上げます。

◆組織拡大プロジェクトも10周年を迎えました。一層の活性化をお願いします.

 [講演Ⅰ]

■『~連合非正規労働センターの取り組み~』■

◆講師:連合非正 sosikikennsyuukai04.jpg 規労働センター 水谷雄二局長

①非正規労働者の現状と課題

◆急増しつつある非正規労働者・1997アジア通貨危機に端を発したデフレ進行

・非正規率35.5%(パート、派遣で27%)兵庫県36.9→10年で10ポイントUP

・初職就業時(5年間)43.8%(前5年32.6) 5年間継続 51.4%

・非正規労働者のいる事務所80%弱

②連合の基本的考え方

・労働者の使い捨ては許さず、労働の尊厳を取り戻す

・労働者の仲間づくり、労働組合づくりの推進する

・均等待遇の法制化、社会保障の全面適用をめざす

・職場での差別を許さず、労働条件の底上げ、正社員化をめざす

・幅広いネットワークを通じ、全労働者の視点に立った運動を展開する

③連合・非正規労働センターの具体的な取り組み

◆労働条件の底上げ、安定雇用の確保

・セーフティーネットの労働法整備・改正、税・社会保障制度の改革

・正社員との均等・均衡待遇の実現

・社会全体の底上げとして法定最賃の引き上げ、地域ミニマム運動の強化

◆組織化

・構成組織(産別・単組)の責任で・・08~09連合の積み上げ目標(16万)

◆社会的アピール

・非正規労働センター ウェブサイト「フェアワークつながるネット」立ち上げ

・シンポジウム、街宣行動、国会、行政機関前座り込みなど

・集中相談ダイヤル(3回実施) 個別解決、実態把握、政策課題への反映

 

[講演Ⅱ]

 

■『連合兵庫非正規労働センターの発足に向けて』■

 

◆講師: sosikikennsyuukai05.jpg 連合兵庫非正規労働センター 辻芳治事務局長 

①「STOP!THE格差社会」の先の社会

②非正規労働センターの設立目的

③「非正規労働センター」の体制と運営

④非正規労働センターの役割

⑤当面の課題解決に向けての取り組み

⑥非正規労働者へのアプローチ 

⑦当面の取り組み計画 

 

■組織拡大の取り組み

『連合兵庫プロジェクトにおける組織拡大と課題』

 連合兵庫(森本秀雄:組織担当部長)

◆組織拡大プロジェクトとは sosikikennsyuukai06.jpg

・年々減少傾向であります組織率に歯止めをかけ、組織率の回復のために連合兵庫は1998年4月に組織拡大の実践行動隊として、「組織拡大プロジェクトチーム」を編成し、未組織企業、未加盟組合を中心にオルグ行動を展開してきました。

・当初のプロジェクトチームはゼンセン同盟(現UIゼンセン)、金属機械(現JAM山陽)、CSG連合(現UIゼンセン)の3組織に連合兵庫組織拡大アドバイザー、連合兵庫組織担当事務局であたりましたが、2001年5月に交通労連、全国一般、自治労、運輸労連、2003年3月には情報労連、JPU(現JP労組)2004年12月には基幹労連、電機連合、2005年12月には兵庫フード連合、2007年には全自交が参加され、現在で12構成組織となり、組織拡大にかかわる諸問題一切を検討してきました。

◆組織拡大目標の設定

・連合兵庫の登録組合員数は2008年5月段階で233,455名である。また平成19年労働組合基礎調査の結果によると連合兵庫の労働組合員数269,015名である。この数字を睨みながら、現勢の1割増、2万5千人の組合員増を組織拡大の目標に掲げ、2008年10月に開催された地方委員会で2010年11月を到達目標年度とする「第3次組織拡大アクションプログラム=組合作り・組織拡大は労働組合の生命線である=」方針を確認しました。

◆重点ターゲットの設定

◆組織拡大促進への取り組み

 

◆参加されていた非正規の方から意見が出され、「非正規社員の方の組織率をアップするには、非正規労働者の組織率が低下しているのでという言い方で加入依頼をするのは思わしくない。共に働く仲間として一緒に組合で活動していきましょうと声掛けをされると、一人前に見られているという安心感が湧くと思います。」との貴重なご意見もいただきました。

◆最後に、村上:組織拡大特別委員長が閉会のあいさつを「それぞれの組織に戻られて、担当の方々とこれからどう組織拡大に取り組んでいくかを再確認していただきたいと思います。」と述べ、研修会の幕を閉じました。