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連合兵庫・地協合同政策研究集会
政策・制度課題の実現へ地域の連帯を誓う!
連合兵庫・地域協議会合同2008政策研究集会を開催
◆連合兵庫と連合兵庫政策フォーラムは、8月29日と30日の2日間にわたり、神戸市北区の「フルーツ・フラワーパーク」で政策研究集会を開催しました。
◆今回は、初めての試みとして、地域協議会・地域政策フォーラム・連合兵庫の三者から105名の仲間が一同に介し、おおいに研究と交流を深めました。
◆集会は、連合兵庫・森脇副事務局長の司会で幕をあけ、主催者を代表して連合兵庫より辻芳治事務局長と、連合兵庫政策フォーラムの辻泰弘代表幹事が挨拶に立ちました。
◆芝野照久:兵庫県会議員より『民主党・県民連合の兵庫県への提言について』と題した県政報告を中心とした講演があり、つづいて、連合兵庫:土肥事務局長代理が連合兵庫2009年度活動の骨子について説明、地域協議会の活動報告を姫路地協・但馬地協、構成組織の取り組み報告をサービス・流通連合兵庫、自治労がそれぞれおこない、水岡俊一参議院議員が最近の政局を中心に国会報告をおこないました。◆参加者から活発な質問・意見が飛び交うなか、認識の共有化をすすめました。
【第1日目】
開会あいさつ
連合兵庫事務局長
(森本会長が第1日目欠席のため、辻事務局長が代って連合兵庫フォーラム代挨拶をおこないました)
◆『あり方答申』では、 ◆こうした経過があって今年ようやく開催に漕ぎ着けたわけですが、これの『趣旨・目的』は、『県レベル・地域レベルでの“政策・制度要求の実現”に向けた取り組みの一環として、地協役員・地域政策フォーラム参加の各級議員を対象に、各年度における連合重点政策の共有や、地域課題などの認識共有をはかり、対県市町への実効性ある要請行動と課題の実現につなげる』ことです。 ◆政策研究集会はこうした位置づけで、第1回の今回は『神戸』で開催しましたが、今後は県下5地域ブロックで持ち回り開催とし、時期についても行政の予算編成や議会日程を考慮し、毎年7~8月をめどに定例開催したいと考えています。各地協・地域フォーラムのご理解とご協力をお願い申し上げます。
◆わたしたちは、こうした問題認識を共有して、『非正規労働者および中小零細労働者に重点を置いた活動』『最低賃金』『社会保障制度』など、全ての働く者にかかわる課題を解決し、ディーセントワーク(労働の尊厳)を確立するためにも、ナショナルセンターを強化し労働運動の社会的影響力を強めることが不可欠であると考えます。 ◆連合は、結成時に確認しあった『連合の進路』のなかで、『自由にして民主的な労働運動の伝統を継承』することをはじめ、『常に社会正義を追求するとともに“力と政策”を備え、完全雇用の達成、労働基本権の確立、労働諸条件の改善、国民生活の向上を実現する』など5項目からなる『綱領』を高らかに宣言しています。これらは時代が移ろうとも不変であり、今日的な時代背景や諸環境等を踏まえ、『力と政策』をさらに強めていかなくてはならないということだと思います。 ◆また連合は2006年から『ストップ! ザ・格差社会キャンペーン』を展開しており、今秋を第3弾の取り組み期間に設定しています。多様化する国民意識や格差の実態があるなかで、行き過ぎた労働市場の規制緩和が雇用の不安定や格差拡大など『諸悪の根源』となっており、その是正のためには『最低賃金の引き上げ』や、非正規労働者の底上げ・均等待遇をすすめる今秋臨時国会での派遣法改正などが課題となってきます。 ◆臨時国会召集は9月12日に決まったようですが、連合はキャンペーンのなかで格差問題に焦点を当てつつ、政府・与党に早期解散を迫り『国民の声を聞け! 今こそ政策と政治の転換を!』をメインスローガンに訴えていくこととしています。 ◆さらに、2008年『秋の政策・制度実現に向けた取り組み』として、①原油・食料などの物価高等緊急対策の実施、②雇用・労働分野におけるセーフティーネット、③信頼と安心の社会保障制度の構築、など5項目を『最重点の活動』に掲げ、その実現に全力をあげてゆくとしています。
◆最後に、はなはだ僭越ですが一言付言させていただきます。それは、わたしたち連合兵庫・地域協議会と、各級友誼議員の皆さん方との関係についてです。わたしたちはそれを、単なる選挙支援という関係には限定していず、選挙での勝利を目指した支援と同時に、働く者の政策課題実現のために、いかに共闘してもらえるのか。県民・市民、そして支援団体の目線を大切にし、なんでも話し合える『相互の信頼関係』をさらに強めなくてはならないと考えます。もとより、わたしたちも受身で待つだけでなく、能動的にそれを追求していきたい。このような思いをも込めた、この政策研究集会であるということを付言させていただきたいと思います。 ◆本集会が、連合兵庫・地域協議会・政策フォーラム参加議員各位の連帯を強め、活動充実・活性化に資することを願いつつ、第1回政策研究集会開催にあたってのごあいさつといたします。 |
民主党兵庫県連代表・参院議員
◆政治の目的も、労働運動の目的も、『幸せをつくること』にあります。そのためには『政策が一番大事』であり、具体的な生活が地域にあるとするならば、地域に根ざし
◆選挙をたたかう者の使命とは、支援者の思いを受け止めて、いかに政策をすすめていくか、そして自分たちの活動を常に報告し、人々のニーズを間違いなく受け止めているかを反省しなければいけない。 ◆すべての働く人々のために活動していくことに重点を置き、具体的に働く人々の幸せをつくっていきましょう。 |
■県政報告 『民主党・県民連合の兵庫県への提言について』 報告/芝野 照久(兵庫県議会議員)
◆報告の中で芝野議員は、民主党の躍進により民主党・県民連合は現在22名の議員が加盟しており日々精力的に活動を展開しているこ
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■連合兵庫の取り組み 説明/土肥 淳二(連合兵庫事務局長代理)
◆2009度活動計画『すべての働く者の連帯で、ともに働きくらす社会をつくろう』
〈各論その1〉 |
■地域協議会の活動報告
『姫路地協:ワンストップサービスの取り組みについて』
報告者/岸田 信一(姫路地協・事務局長)
・「生活あんしんステーションHIMEJI」の取り組み
◆以上の経過をふまえ、社会的影響のある労働運動、顔の見える連合運動の一環として活動しており、PR活動にも力を入れている。各種相談業務に従事している相談員相互の交流をはかり、事案への対応内容の充実に努めている。また、労災に関する相談事例で、同ステーションの相談員と関係組織の連携が功を奏して迅速に問題解決したこともあり、これからもよりいっそう地域との深いつながりをすすめていきたい。 |
『但馬地協:政策制度活動について』 報告者/岩崎 清吾(但馬地協・議長)
・この1年間の主な政策制度活動
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【第2日目】
■連合兵庫:森本 洋平会長あいさつ
ごあいさつ
連合兵庫会長
◆そういう意味から、連合と民主党を中心とした友誼政党との連携は不可欠なわけですが、従来はどちらかと言えば、選挙協力という形での連携という面ばかりが目立っている状況でした。 ◆しかし、わたしは、その“連携”を、連合兵庫と各地域協議会のフォーラム活動を活性化していくなかで、選挙で勝利した後の『政策・制度課題の実現』に向けた連携行動にまで高めたいと考えています。 ◆政策制度課題実現には、お互いの信頼関係とコミュニケーションが必要です。連合兵庫は産別組織のエゴで政策制度を判断するのではなく、広い視野をもって評価し、友誼議員のみなさん方も国民・住民の目線に立って連合兵庫をご指導いただきたいと思います。 ◆選挙の勝利がゴールではなく、スタートだとの認識をもって活動をすすめていきましょう。国も地方も課題山積ですが、力を合わせて汗をかいていきましょう。そのためにもしっかりと心合わせをおこない、離合集散せず、ブレることなく、座標軸を定めていきたい。 ◆言葉だけの運動ではなく、1つ1つ着実に実行していきましょう。労働運動や地域活動に特効薬などあるわけがありません。願いを抱えて待っていても何も変わることはありません。自ら動くことが大切です。心を合わせ、力を合わせ、状況を切り拓いていきましょう。その目的達成のため、フォーラムの活性化にご協力をお願いする次第です。 |
■構成組織の取り組み報告
『サービス・流通連合のまちづくりへの取り組み』
報告者/向囿 英雄(サービス・流通連合政策局長)
◆浦井紀彰(コープこうべ労組事務局長) |
『医療を取り巻く情勢と公立病院の役割と課題~財政健全化法と公立病院改革ガイドラインへの対応』 報告者/澤田 正実(自治労兵庫県本部副執行委員長)
◆医療保険制度の改正、医療法の改正や診療報酬の改定などが影響し、全国的に公立病院の財政破綻が増加している。また、医師の育成システムの
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■講演
講演:国政報告 水岡 俊一(参議院議員)
◆また、昨年の参議院議員選挙後の特徴的な国会の動きとして、野党の議員立法が審議されるようになっ
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閉会あいさつ 辻 芳治:連合兵庫事務局長 ◆初のこころみということで、迷いながらのカリキュラム設定でしたが、それなりの成果はあったと思います。 ◆連合兵庫はローカルセンターとしての任務に取り組んでいるわけですが、これまではともすれば総花的な総括になりがちで、具体的な運動の成果がよく分からないという嫌いがありました。 ◆そういう中にあって、昨年の参院選挙での勝利は、国政の場において次々と具体的な成果を生み出しつつあり、運動の成果がよく見えます。 ◆間近に控えている解散・総選挙においても、わたしたちの総力を結集して勝利し、国民・労働者の幸せづくりを大きく前進させたいと考えています。 ◆なお、この研究集会について毎年開催を希望する声が多くあり、その声に応えるべく、各地域の持ち回りを基本に毎年開催していきたいと思います。みなさん方のご協力をお願いいたします。 ◆働く者の立場に立った政策課題の解決に、力を合わせて尽くしていきましょう。 |