NEWS
08女性委セミナーin淡路島
2008 女性セミナー in 淡路島
南あわじ市の男女共同参画を視察
◆連合兵庫女性委員会は9月27日(土)、参加者33名を集めて2008年度の女性セミナー『女性セミナーin淡路島』を開催しました。
◆セミナーは2部構成で、第1部では南あわじ市を訪ね、同市の男女共同参画プランについてヒヤリングを受けるとともに、活発な質答・意見交換をおこないました。
◆また、視察後は第2部として、同市の津井まで足をのばし、『南あわじ市産業文化センター』で同地の特産品『瓦粘土』による作品制作を体験しました。なお、今回のセミナーに開催にあたっては、連合兵庫淡路地域協議会のご協力を得て実現しました。この場を借りて、御礼を申し上げます。
司会の玉田副委員長 |
◆午前8時30分、JR明石駅東側に集合した一行はチャーター・バスに乗り込んで、セミナー会場の『南あわじ市・緑市民センター』へ向けて出発。約1時間の行程でセンター着、午前10時から南あ わじ市との交流を開会しました。
◆セミナーは玉田:女性委員会副委員長(ゴム連合)の司会で幕をあけ、冒頭、主催者を代表して高谷:女性委員会委員長(情報労連)があいさつに立ちました。
主催者代表あいさつ
連合兵庫女性委員会 ◆福田首相の突然の辞任、自民党の総裁選挙、首班指名等々の流れの中で、一挙に衆院の早期解散・総選挙の風が強くなり11月にも選挙がおこなわれるかという状況です。 ◆そして、いつの場合もそうですが選挙の帰趨は、高齢者と女性の票が握っていると言われており、わたしたち連合兵庫女性委員会も選挙に際しては出来る限りの努力をして政権交代を果たし、「働く人々-国民」の目線に立った政治を実現していきたい。参加者の皆さまをはじめ、それぞれの職場・地域での積極的な活動をお願いいたします。 ◆本日のセミナーは、女性委員会の恒例行事となっています「男女共同参画に関して自治体の方々と意見交換する」という趣旨のもとにご案内させていただきましたが、お休みにも拘わらずご参加いただきまして、たいへんありがとうございます。 ◆また、南あわじ市職員のみなさま、議員の先生、そして連合兵庫淡路地域協議会のみなさまには、休日の朝からご懇切なご対応をいただきまして、参加者を代表して厚く御礼申し上げます。 ◆男女共同参画は単に女性にとっての問題というだけでなく、国家的な重要課題となっており、同時にそれは生活の現場・仕事の現場において具体的に解決・前進していかなければならない課題であると考えますので、本日の南あわじ市のみなさまとの交流はきわめて有意義なものになると思います。 ◆活発な交流・意見交換を期待します。 |
◆つづいて来賓あいさつに入り、南あわじ市健康福祉部の喜田部長が
喜田:健康福祉部長 ◆連合兵庫女性委員会のみなさまの日頃のご活動に敬意を表します。 ◆当市は都市部とは異なり、まだまだ性別役割分担の考え方が根強く残っており、男女共同参画と言う言葉すら馴染みが無いという層も多くおられる。 ◆後ほど担当者から当市の施策・現状についてご紹介申し上げますが、今日はみなさまと一緒になってこの問題を勉強させていただく気持ちで参っております。みなさまの率直なご意見・ご感想をお願い申し上げます。 |
◆つづいて連合兵庫推薦・兵教組出身の森上:南あわじ市議があいさつに立ち
森上:市議会議員 ◆「わたしは教員出身ですが、30数年前に何かの会合で『父兄』という言 葉を使って叱られた経験があります。 ◆それが7年ほど前、わたしが教育長をしていたときに革新政党のベテラン議員さんが委員会で『父兄』を連発され、ご注意申し上げたところ意味がよく分からなかったようでした。 ◆今日のセミナーに出席するにあたりインターネットで勉強したが、兵庫県の場合は全国的に見て、まず先進的なほうではないかと感じていますが、県下各地かお集まりいただいた若いみなさんのご意見を拝聴して勉強したいと思っています。 |
◆また、連合兵庫淡路地域協議会を代表して砂川:地協議長が
砂川:淡路地協議長 ◆わたし個人としては、こんにちまで仕事中心で日々を送ってきており、地域コミュニティーや家庭を顧みることが少なく、男女共同参画もワークライフバランスもできてなかったなと反省しているところです。 ◆労働運動が時代の要請に鈍感ではどうしようもないので、今日のこの機会に皆さま方から大いに吸収して、こんごの運動・個人生活に活かしていきたいと考えています。 |
レクチャー
■南あわじ市の男女共同参画施策について■
◆南あわじ市男女共同参画計画について
◆お話 : 健康福祉部少子対策課 前田:課長補佐 ・過疎が進行しているという地域柄から、少子化対策とからめた男女共同参画計画を説明。とくに『男女共同参画社会』のとらえ方として、他市の参画プランに似たものにするのではなく、まったくの白紙の状態から策定をすすめたことに触れ、南あわじ市の現状にあった計画をつくろうという独自の考え方で推進している点が特徴的である。
・南あわじ市としての『男女共同参画社会』の基本理念 |
◆南あわじ市の状況報告について
◆お話 : 健康福祉部少子対策課 久田課長 ・男女共同参画だけに眼を注ぐのではなく、地域全体の少子化対策を見据える中で考えていきたい、という観点で計画を策定した。自分は税務課の出身で頭が固くてしょうがないのだが、それでもこのプランはよく理解でき、たいへん良い出来だと自負している。 ・また最近では、市庁として女性の管理職登用なども進んでおり、わたしが課長に昇進したのもその一環である。が、まだ他の都市と比べると進んでいるとは言えず、農業が基幹産業でその働き手の過半は女性なのに、当市の農業委員会は35名のメンバー全員が男性で占められているのが現状だ。 ・固定観念を払拭すべく啓発活動にとりくんでいきたい。 |
◆質問・意見交換
質問・ 県レベルでは政・労・使の3者合意があるが、当市の各企業での状況は? また啓発や協力要請はどのように?
答え・ 企業ごとの事情もあり、必ずしも足並みが揃っているとは言えない。市としてPR活動や定住対策をすすめている。今後の重点課題として取り組んでいきたいと考えている。
意見・ 出産・育児休暇等について対策が進んでいるとおっしゃるが、役所の非正規労働者には適用されない。民間ならパート労働者であっても適用されるものが、役所では適用されないという現実がある。このような狭間にある労働者がいるということを忘れないでもらいたい。
意見・ 子ども対策で、『全自動選択機・うずっ子』というシステムを創っておられ、自然体験・スポーツ体験・文化・歴史・料理教室などの体験学習を37講座も運営されています。わたしは教員ですが、上からおりてくる指示通りに授業をやらされる場合が多く、当市のような自主性・自発性を大切にした施策にはとても感心しました。また、農業が基幹産業ということですが、オカネにならなくても、悠々と生きていかれるという面も大事にしてほしいという気がしました。もっと農業地域であることに自信をもっても良いのでは。
◆時間の関係で、残念ながら発言希望者全員の意見は聞けませんでしたが、たいへん活発な意見交換を行われ、参加者全員おおいに刺激を受けました。
◆緑市民センターでのセミナーのあとは、昼食交流会をはさんで(森上市議・砂川議長には昼食交流会までご一緒いただきました)、『南あわじ市産業文化センター』での淡路瓦粘土による作品制作体験に移りましたが、会場がたいへん入り組んだ場所にあるため、淡路地域協議会の大東:事務局長が会場玄関まで先導してくださいました。
大東:事務局長はこの日のために事前に順路を確認してくださったということで、お蔭様で道に迷うこともなくスムーズに移動することができました。
■淡路瓦粘土による作品制作体験■
◆南あわじ市産業文化センターでは、近隣在住のボランティアが指導にあたってく ださいました。
◆他の陶器用粘土とは異なって淡路瓦粘土は粘り気が少なく、なかなか扱いが難しい物でしたが、見本にある焼き上が りの燻し銀色の地肌はなかなか趣があり、全員両手をどろんこにしながら奮闘しました。
◆1歳6ヶ月だとか。ときどき退屈して、作業台をガンガン叩きます。制作中のお母さんの横で元気いっぱいでした。 |