NEWS
女性委員会第17回総会ひらく
性別格差を解消し、男女共同参画社会を
連合兵庫女性委員会第17回総会ひらく
◆連合兵庫女性委員会は、12月1日(土)の13:30から「ひょうご女性交流館」で第17回総会を開催。役員・代議員をあわせ50名が出席しました。◆総会は2部構成で行ない、第1部ではこの1年間の活動報告、新年度活動方針の決定、新役員選出など総会議事を行い、第2部では、昨年に引き続いて総会出席者の交流行事として「職場のメンタルヘルス」をテーマに、椅子に座ったままでも出来る「チェア体操」を受講しました。
《第1部》
◆第1部の第17回総会では、主催者を代表して女性委員会の高谷かづ子委員長
(情報労連・NTT労組)があいさつに立ち、
「先ごろ『世界経済フォーラム』が発表した2007年度版国別の「男女格差ランキング」で日本は先進国の中で最も評価が低かった。現在の日本ではまだまだ女性の活躍の場は限られているが、女性の労働力をもっと活用していくこと、そして、女性が社会の中で働くことの位置づけを明確にしていくためにも本総会で提案することについて活発な討議をお願いしたい」
と述べました。
◆つぎに、竹中すみ子幹事(情報労連・NTT労組)より祝電披露が行われました。
祝 電
・連合 総合男女平等局 |
◆つづいて議事に移りました。
第1号議案 2007年度活動報告
提案者:池田啓子事務局長(兵教協・兵教組)内容省略
(満場の拍手で承認)
<特別報告 第13回兵庫県海外労働事情調査団 活動報告>
報告者:玉田聡子副委員長(ゴム連合・ニチリン労組)
◆連合兵庫・兵庫県経営者協会・兵庫県の三者で行っている海外労働事情調査団に、連合兵庫女性委員会より玉田副委員長が参加し、「多様な働き方と均等待遇 ~若年者雇用への対応~ 」をテーマに、フランス・ドイツを訪問、現地の関係者と意見を交換し、交流を深めました。
◆玉田副委員長は「フランス・ドイツとも失業率が日本よりも高く、特に若者の失業率は総じて高い。ドイツでは東西統一後の格差問題が大きく影響しているようだ。その一方、フランスでは、女性の労働力を活用するために育児休業等の諸制度の運用や保育施設の充実など、女性が働きやすい環境が整っており、出生率が回復している。両国とも日本と違い、他民族国家であるために複雑な労働課題を抱えているのが現状のようだ」と報告を締めくくりました。
第2号議案 2008年活動方針案
提案者:池田啓子事務局長(兵教協・兵教組)
〔はじめに〕
◆社会格差の拡大と働き方の二極化が進むなかで、メンタルヘルスを含めた健康障害が深刻化する一方、パートタイム等の不安定雇用が増大し、ワーキング・プアや格差の固定化、少子化等が社会問題となっています。◆厚生労働省発表の2006年度「働く女性の実情」によれば、女性の労働力人口は3年連続で増加し、労働力率は48.5%と2年連続で上昇しています。また、勤続年数も伸びてきており、女性の平均勤続年数は8.8年(男性13.5年)となっていますが、35歳 ~ 44歳層では勤続15年~19年の層が19.6%、45歳~ 54歳層については勤続20年以上の層が24.0%と、いずれも20年前の統計に比べて10%前後上昇しており、継続して働き続ける女性が着実に増えています。
◆一方、男女間の賃金格差は、男性を100とすると、女性は現金給与額で64となっています。増え続けるパートタイム労働者は、女性雇用者の40.6%(05年度 総務省調べ)を占め、賃金格差は、男性を100とすると、46.3(05年度 厚労省調べ)とさらに低くなっており、女性の賃金はまだまだ男性に比べて低い水準にあります。
◆2007年4月に施行された「改正男女雇用機会均等法」では、妊娠・出産等を理由とする不利益取り扱いの禁止や、セクシュアル・ハラスメント対策の配慮義務から措置義務への強化等は改善されたものの、間接差別の問題等は全面禁止には至らず、限定列挙されるにとどまっています。
◆2008年4月には、「パートタイム労働法」が改正され、雇い入れ時の労働条件の明示や、パート労働者から正社員への転換推進など、不安定な待遇にある労働者に対する雇用環境を整備することの強化が期待されます。
◆このように、労働者を取りまく状況は依然として厳しいものがありますが、男女を問わず労働者一人ひとりが安心して働き続けることができ、だれもが「仕事と生活の調和」が選択可能になる「ワーク・ライフ・バランス社会」が実現できるよう、私たち女性委員会は活動を進めます。
【2008年度活動の重点】
1.男女がともに担う労働組合をめざし、女性参画の積極的推進
(1)連合兵庫「男女共同参画推進委員会」と連携し、連合兵庫「第2次男女平等参画推進計画」(2006年11月より6年間の計画)の推進に努力し、計画の進捗状況の点検や、計画の見直しを行います。また、連合兵庫・兵庫勤労福祉センターが共同ですすめている「男女参画協働推進調査」の報告、分析等にも協力していきます。
(2)連合本部・連合近畿地方ブロックと連携し、女性リーダーの養成講座、男女共同参画研修会等を企画・開催します。
(3)各種情報を共有し適宜発信できるよう、連合兵庫ホームページおよびメール情報等を発信していきます。
2.男女平等参画社会推進のための政策・制度の取り組み
(1)男女共同参画社会基本法で努力義務となっている市町での条例・計画の策定を連合兵庫各級議員、地域協議会と連携し推進します。
(2)改正男女雇用機会均等法をいかし、男女間の格差是正と均等待遇実現をめざすとともに、限定的な取り扱いとなった「間接差別」等、残された問題の解決にむけて努力します。
(3)2008年4月に施行される「改正パートタイム労働法」を受けて、パートタイムや派遣・契約社員等の賃金や労働条件の把握につとめ、均等待遇にむけた取り組みをすすめます。3.女性のキャリアアップと権利確立にむけた取り組み
(1)働く女性の権利確立をめざす3月の「国際女性デー」、6月の「男女平等月間」等の全国統一行動に積極的に参加していきます。
(2)出産や子育て等の理由で職場を退職した女性が、再び働きやすい環境を整える必要性が高まっていることから、女性の再チャレンジ支援策の充実を求めていきます。
(3)職場における女性の仕事に対する意識向上のため、女性に特化したテーマ等の講座やセミナーの開催を企画します。4.連合兵庫女性委員会の組織拡大と交流の推進
(1)女性委員会の取り組みにおいて、連合兵庫各構成組織の女性の参加を求め、産業別の枠を越えた交流をすすめます。そのため、本年も「多数による交流と県内市町の男女共同参画施策実施状況」についての意見交換等を実施します。
(2)女性組合員が生涯を通じて働き続けることができるよう、メンタルヘルス等を含めた女性が抱える諸問題を研修のテーマに取り上げていきます。
(3)すべての連合兵庫構成組織からの女性委員会委員の選出をめざすとともに、役員体制の強化をすすめます。(満場の拍手で承認)
第3号議案 新役員の選出
提案者:北野直実事務局次長(連合兵庫組織担当)
<連合兵庫女性委員会第17期役員(案)>
本総会をもって退任された役員の方々
◆小林奈保子副委員長(サービス・流通連合)
◆今西みゆき 幹事 (基幹労連)
◆山内 充江 幹事 (JPU兵庫)
◆福永 郁 幹事 (JR連合)
◆西川ゆかり 幹事 (全水道)
◆関口裕美子 幹事 (全労金)
退任役員代表あいさつ
山内充江 前幹事
◆仕事と組合活動に加えて連合兵庫女性委員会の幹事に就任したので、たいへんな時もありましたが、業種の違う組合の方々との交流や、自分では行けないような場所を見学したり、新しい体験が出来たことに感謝しています。3年間有難うございました。
総会アピール採択
提案者:永井幸子副委員長(UIゼンセン同盟兵庫県支部)
総会アピール(案)
― 仕事と生活のバランスを! 男女の働き方の改革をすすめよう! ― 本日、連合兵庫女性委員会第17回総会を開催し、2008年度の活動方針を決定しました。 私たちは、本総会を通じ、男女がともに働きやすい職場環境の確立とワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)をめざし、労働組合活動への女性の積極的な参画をすすめるため、以下のとおり確認します。 第1に、男女ともに等しく責任を持って働き続けることができるように、長時間労働をはじめとするこれまでの働き方を見直すことで、仕事と生活が両立できる環境をつくり、「ワーク・ライフ・バランス」(仕事と生活の調和)の実現に努力します。 第2に、2008年4月に改正される「パートタイム労働法」をふまえ、すべてのパートタイム・派遣労働者等の均等待遇確保にむけて、雇用の安定と公正なワークルールの確立をめざし、法整備を求めていきます。 そして、第3に、引き続き取り組むべき課題として、働く女性の声を届けるために、労働組合への参画をすすめるとともに、女性組合員比率に見合った女性役員の配置をはたらきかけるなど、女性役員ゼロをなくすことを目標にします。 また、社会のあらゆる分野における「男女平等参画」を実現するために、兵庫県内のすべての自治体において男女共同参画条例が制定されるよう、はたらきかけを続けます。 本総会で決定したことを職場や地域に持ち帰り、一人でも多くの仲間に伝えること、働く女性そして本日ご参加の男性も含めた一人ひとりが、問題意識を高めていくことを通じ男女平等参画の実現にむけて、力をあわせて行動していきましょう。 2007年12月 1日
連合兵庫女性委員会第17回総会
|
(満場の拍手で採択)
《第2部》総会参加者交流
◆第2部では、総会参加者の交流を深めてもらうために、昨年に引き続き職場におけるメンタルヘルス」をテーマに、体験型の講習会を開催しました。
『椅子に座って楽しく出来る!身体と心をほぐすリフレッシュ体操』講師:NPO法人 元気ショップ・身体からだ 理事
健康運動実践指導者 大森 正子さん
◆大森先生の指導のもと、参加者たちは、リズミカルな音楽にあわせて椅子 に座ったままで出来る「チェア体操」を体験し、ストレッチなどを取り入れながら気持のよい汗をかき、日頃硬くなりがちな肩や背中の筋肉をほぐす方法を楽しく学びました。