TOP >>NEWS

NEWS

連合兵庫ユニオン第3回大会ひらく

組織拡大・強化と格差是正の推進へ

連合兵庫ユニオン第3回総会ひらく 071201~02union3soukai016.jpg

 

◆連合兵庫ユニオンは、12月1日(土)・2日(日)の両日、城崎の「まつや」で第3回定期大会を開きました。◆役員、代議員あわせ37名が出席、この1年間の活動について報告と総括をおこなうとともに、向後1年間の活動方針を決定、あわせて新年度役員を選出しました。

 

◆大会は坂本ユニオン副委員長(東播U)、小林執行委員(但馬U)が議長をつとめ、冒頭、松島委員長(明石U・日工)があいさつに立ち

松島委員長あいさつ 071201~02union3soukai006.jpg

 「大企業では好況がうたわれているが、中小零細企業をとりまく環境は厳しく、景気回復の実感はまったくありません。連合兵庫ユニオンは中小零細で働く仲間の労働条件向上や社会的要求実現のため、企業の枠を超えて連帯し、力を合わせて闘っていきましょう」

と述べ、大会の幕を開けました。


◆つづいて来賓あいさつに移り、連合兵庫の森本会長(他に、辻事務局長、神田情報企画担当部長が出席)があいさつし、

連合兵庫 森本会長あいさつ 071201~02union3soukai007.jpg

 「組織拡大は労働運動の生命線です。連合兵庫ユニオンは、その取り組みの最前線にあって奮闘されていることに敬意と感謝を表します。労働運動が実感をもって受け止められてためには、原理原則だけでなく、現実に立脚した取り組みが必要ですが、ユニオンではいつも現実を見据えた活動をすすめていただいております。中小零細に働く仲間の生活向上・雇用安定に力を合わせて闘っていきましょう」

と述べ共感の拍手を浴びました。


◆小林大会議長が祝電・メッセージを披露、全員の拍手で感謝の意を表しました。

祝電・メッセージ 

辻泰弘参議院議員・水岡俊一参議院議員・市村浩一郎衆議院議員・山口壮衆議院議員・松本剛明衆議院議員・土肥隆一衆議院議員・梶原康弘前衆議院議員・石井登志民主党7区代表・岡田康裕民主党10区代表・平木ひろみ神戸市会議員

 

  071201~02union3soukai012.jpg   071201~02union3soukai013.jpg

 伊藤副委員長

 芳賀会計監査


◆森本ユニオン事務局長が活動経過報告を、伊藤ユニ オン副委員長が会計報告を、芳賀ユニオン  会計監査が会計監査報告を、それぞれおこない、満場 の拍手で承認されまし  た。

 


◆つづいて「審議事項」に入り、第1号議案「2008年度運動方針案」を森本U事務局長が提案、要旨次の内容が満場の拍手で決定しました。
 
 第1号議案 【活動方針】 
  厚生労働省は、昨年12月の「2006年労働組合基礎調査結果」(2006年6 071201~02union3soukai011.jpg 月30日現在)では、雇用者総数は5,517万人(前年比101万人増)と増加する一方で、労働組合員数は10,041千人(前年比98千人減)と減少し、推定組織率は18.2%(前年比0.5%減)となった。この間の労働組合員数の減少幅は縮小したものの12年連続の減少となった。パート労働者等については、1,187万人(前年比15万人増)で全雇用者数の21.5%を占めるが、推定組織率は4.3%(前年比1.0%増)に止まっている。なお、単位労働組合数は59,019組合(前年比2,159組合減)となっている。連合は構成組織・地方連合会加盟の組合員総数で全労働組合員数の65.0%にあたる6,522千人(対前年比21千人減)となった。

 

 民間企業の労働組合員数を規模別に見ると、1,000人以上規模の組合員数が4,536千人(前年組合員差2千人増)で推定組織率は46.7%(前年比1.0%減)、100~999人では、組合員数が1,954千人(前年比2千人減)で推定組織率は14.8%(前年比0.2%減)となっている。しかし、民間雇用労働者の52.5%を占める99人以下規模では、組合員数が291千人(前年比8千人減)で推定組織率は1.1%(前年比0.1%減)となっている。

 

 一方、パート労働者等雇用者数は1,187万人となり、昨年より15万人増加している。パート等労働組合員数は515千人(前年比126千人、32.44%増)で推定組織率は4.3%(対前年比1.0%増)となり、パート労働者等の組織拡大への取り組みの成果が着実に表れたものと考える。

 

  兵庫においても、景気は数字的には改善しているものの、中小、地場の企業は依然厳しい状況であり、企業倒産、合理化等で常用労働者の減少が続くなど、組織率・組織人員は減少傾向で、推定組織率は(雇用者数に占める労働組合員数の割合)は、20.0%(兵庫県産業労働部商工労働局調査)で前年を0.5ポイント下回っており、単位労働組合数は2,265組合、労働組合員数は410,663人で前年に比べ50組合 2,205人が減少している。 

 

  しかし、兵庫県内の労働組合員数では、連合兵庫4,034人の増で263,622人となっている。

 

  全労働組合員総数がピークであった1994年の1,270万人からの減少傾向に歯止めをかけるに至っていない。

 

  組織率の低下に歯止めをかけ反転していくため、中小・地場企業の組織化やパート、派遣、契約労働者等就労形態の多様化に対応した組織化が必要で、さらに踏み込んだ組織拡大が課題である。
 
連合兵庫は、引き続き組織拡大を最優先課題と位置づけ、第11回定期大会(10月31日開催)で、「組織拡大第2次アクションプログラム」基づく後半の取り組みとして、20,000人の拡大目標を掲げ、活動を強化し取り組むこととしている。
  連
合兵庫ユニオンは、新しい時代の労働運動の発展を目指し、連合の進路に基づき、企業の枠を超えて働く仲間の連帯と団結で、共に力をあわせて労働条件、職場環境の改善に向けて取り組みを図ると共に組織拡大に向けて各地協・地域ユニオンと連携をとり取り組むこととする。

【連合兵庫ユニオンの活動の基本と目標】
1.連合兵庫ユニオンは、連合兵庫の方針を踏まえて活動をすすめる
2.連合兵庫ユニオンは、連合兵庫と連携し加盟組織・組合員の雇用の確保、賃金・労働時間など労働諸条件の維持・向上の実現に努める
3.連合兵庫ユニオンは、定期的な労働諸法規などの研修をすすめ、産業構造・雇用形態の変化に対応する労使関係の構築を通じ、明るい職場づくりをめざす
4.連合兵庫ユニオンは、構成組織・組合員間の交流・連帯をはかり、組織基盤の強化に努める
5.連合兵庫ユニオンに個人で加盟する組合員は、それぞれが所属する企業単位の労働組合の結成をめざす
.連合兵庫ユニオンは、未組織労働者をはじめとする勤労者の労働問題に対する定期的な相談活動を行う
7.連合兵庫ユニオンは、連合兵庫各地域協議会と連携し、地域活動に積極的に参加する
8.連合兵庫ユニオンは、連合未加盟労働組合、未組織労働者との交流・連携をすすめ、連合兵庫ユニオンへの参加をはかる
9.連合兵庫ユニオン加盟の企業単位の労働組合は、産業別労働組合への加入をめざ

【連合兵庫ユニオンの具体的な活動の推進について】

1.雇用の確保と労働諸条件改善の取り組みについて

 全国的に景気は緩やかな回復基調が続いており、雇用情勢も着実に改善され、県内の動向指数も一致指数は堅調に推移している。雇用も有効求人倍率は横ばい傾向で新規求人数も伸びている。
 しかし、中小企業で働く労働者の集まりであるユニオン加盟組織においては、業種によって好不調があるが、厳しいコストの切り下げで、多くの労使は厳しい状況下にあり、、社会水準との格差は依然として縮まっていない状況である。
 雇用の確保は労働者にとって、生活不安に直結するもので、自らの職場を守り、企業の健全化に向けた取り組みが必要である。
①経営者に対して労働条件、雇用、経営施策(M&Aを含めて)等、労使における事前協議制度の確立をはかる。
②企業の経営施策を点検するため、経営分析などの活動を加盟組合が取り組めるよう弁護士、社会保険労務士などの専門的なアドバイスができる体制つくる。
③2008年春季生活闘争をはじめ、退職金改定、労働時間短縮闘争等に取り組むとともに各地協ユニオンと連携をとり、加盟組織・組合員の労働諸条件の維持向上に向けて取り組むこととする。
④加盟組合の賃金体系の整備、年齢による不当な格差改善に向けて「地域ミニマム運動」に取り組むこととする。

2.組織の拡大・強化に向けた取り組みについて
 雇用形態の多様化などから、職場の組織率が低下し、組合員が全従業員(パートを含む)の四分の三のラインを割り込んでいる組合があると聞いているが、組織率の低下はそのこと自体が組織の力の低下になり、その力量や法的資格は大きくさがり、組織の適切な対応が必要である。
 織拡大・強化は最も重要な課題であり、地域労働運動の強化と発展に向けて、地場の未組織企業、当該業種の関連企業、とりわけ来年4月施行のパート労働法の改正等に向けて、パート、有期労働契約者等の組織拡大は重要である。
  連合兵庫、各地協・地域ユニオンと今後も連携をはかり取り組むこととする。

3.組織の充実に向けた取り組みについて
 
地域に根ざした運動をめざし、各地協・地域ユニオンと連携して地域活動の強化と加盟組合の相互交流と連帯に向けて取り組む。
賃上げ、一時金闘争にあわせて各地協・地域ユニオンと連携して、各加盟組合を定期的に訪問し、情報交換をしていく。
②各地協の活動をメインにメーデー、春季生活闘争決起集会、平和行動に積極的に参加し行動していく。
③加盟組合員相互の交流と連帯を深めるため、家族を含めてのイベントを企画し実施する。
情報の共有化を図るため「ユニオンニュース」を発行する。
⑤連合兵庫が毎年実施している「組織拡大実務者研修会」に積極的に参加する。
⑥連合兵庫が推薦する各級議員選挙に対し、支援・支持していくこととする。

 

◆第2号議案「2008年予算案(内容省略)」を伊藤U副委員長が提案し、満場の拍手で決定。

◆第3号議案「2008年度新役員の選出」については、連合兵庫ユニオンの役員は、各地域ユニオンからの届出者によって構成することになっているため、小林総会議長が新役員名簿を読み上げ、会場の勘定の拍手で選出しました。

 ◆執行委員長◆
松島  雅也(連合明石地協ユニオン・日工労組)

 

◆副執行委員長◆
酒井  行雄(連合神戸地域ユニオン・委員長)
大西  真明(連合北阪神地協ユニオン・委員長)
今村  孝次(連合尼崎地協ユニオン・委員長)
畠中  光広(連合西阪神地協ユニオン・委員長)
中尾  安志(連合北播地協ユニオン・委員長)
増田  俊和(連合明石地協ユニオン・副委員長)
坂本  勝正(連合東播地協ユニオン・委員長)
高野  年信(連合姫路地協ユニオン・委員長)
日谷  聖一(連合西播地協ユニオン・委員長)
岩崎  清吾(連合但馬地協ユニオン・委員長)
出口  源市(連合丹波地協ユニオン・委員長)
砂川   朗(連合淡路地協ユニオン・委員長)
金海  秀和(連合兵庫JTUCユニオン・委員長)
伊藤  弘孝(連合兵庫・副事務局長)

◆事務局長◆
森本  秀雄(連合兵庫・組織部長)

◆執行委員◆
松村  英洋(連合神戸地域ユニオン・事務局長)
草野  和昌(連合北阪神地協ユニオン・事務局長)
林    勘介(連合尼崎地協ユニオン・事務局長)
向井  元男(連合西阪神地協ユニオン・事務局長)
長谷川英明(連合北播地協ユニオン・事務局長)
鎌田  好博(連合明石地協ユニオン・事務局長)
白川  数馬(連合東播地協ユニオン・事務局長)
吉田  春夫(連合姫路地協ユニオン・事務局長)
井上  昭彦(連合西播地協ユニオン・事務局長)
小林  芳晴(連合但馬地協ユニオン・事務局長)
大西  正樹(連合丹波地協ユニオン・副委員長)
戎井  拓司(連合淡路地協ユニオン・副委員長)

◆会計監査
元田    昇(連合東播地協ユニオン・ハリマ化成労組)
後藤   登(連合姫路地協ユニオン・三菱姫路地区連絡協議会) 

 

◆最後に松島U委員長が「環境は厳しいが、力を合わせてがんばっていこう」と述べ、全員で「がんばろう」を三唱して、大会の幕を閉じました。