NEWS
連合兵庫女性委員会 男女共同参画研修会
連合兵庫女性委員会 男女共同参画研修会
~ 改正男女雇用機会均等法を職場にいかそう~連合兵庫女性委員会「男女共同参画研修会」ひらく
◆連合兵庫女性委員会は「男女平等月間」の取り組みとして、6月2日(土)の13:00より、男女組 合員50名をあつめ、この4月に施行された「改正男女雇用機会均等法」を職場にいかすことをテーマに、研修会を開催しました。◆当日は、女性委員会の主催者代表として高谷委員長のあいさつのあと、民主党兵庫県連代表の辻参議院議員がお忙しい中を駆けつけて下さり、改正均等法についてのお話のほか、国政報告をしていただきました。
◆その後、研修会の問題提起として、セクシャル・ハラスメント関連の映画を上映したのち、参加者の皆さんは4つのグループに分かれ、映画の感想やそれぞれの職場の現状などについて、フリーディスカッションを行いました。
◆参加者を対象に実施したアンケートでは、「映画を上映したことは、視覚に訴えるものがあり、真剣に問題について考えるきっかけになった」(男性参加者)、「異業種の方々のお話が聞けて勉強になった」(女性参加者)などの感想が寄せられ、今後もこのような研修会を企画していく上で大いに参考になりました。
◆女性委員会役員をはじめ、最後までご参加いただいた皆さん、有難うございました。
■フリーディスカッションで出たご意見や、アンケートの回答をご紹介します(抜粋)
◆映画「スタンド・アップ」について
○今でこそ「セクハラ」という言葉は耳慣れしたが、約20年前には映画のような実態があったことにショックを受けた。
○仲間が困っていることを敏感に感じ取る感度の大切さや、一人ひとりの声を拾い上げ、解決に向けて活動する労働組合の大切さを感じた。
○映画の中の「セクハラ集団訴訟」の裁判が、2007年4月の改正均等法につながっている。一つのたたかいが世界に影響する。先輩たちがたたかったから今の職場がある。
○主人公のシングルマザーが「自分でお金を稼いで子供を育てたい」という言葉に感銘を受けた。
○映画をみて、一人でたたかう大変さを感じた。アメリカはもっと男女平等の国だと思っていたので意外だった。
○映画の中の男性のひどい行為は、私が学んできたセクハラ行為というものに比べて何倍もひどかった。「セクハラ」という意識が薄れれば、こういった時代になるのだと少し怖くなった。
○重い内容だった。男性の弱さを感じた。
◆職場でのセクハラ等の現状や、セクハラ防止措置は?
○女性のみの部署に男性が勤務することになったが、上司が男性だったので、何かと手厚い配慮がされていた。
○男性上司から男性部下へのパワーハラスメントが日常的に行われている。ハラスメント行為の意識が低い上司(50代)なので、当然のように言葉の暴力がある。
○会社でセクハラに関する研修会等があり、男性の方が気にしているようだ。
○職場の掲示板にセクハラやパワハラなどの記事が貼り出されており、職員が足を止めて見入っている姿をよく見かける。
○男女間のコミュニケーションが取れていても、不用意な発言等はある。
○セクハラの研修会を実施しているが、人によって受け止め方が違うので難しい。
○日常の職場の中では、セクハラは見られない。改善されてきていると思う。しかし、見えないセクハラは今でもあるのではないか。
○セクハラが原因で退職する人が、1年間に1~2人はいる。法律もあり、職場にはセクハラ担当の相談員もいるが・・・。
○セクハラ問題の対応は非常に難しい。加害者と被害者の意識が大きいので、問題解決に1年近くかかったことも。特に、初めて女性を受け入れる職場では、真剣に取り組まなければならない問題だ。
○労使で「女性苦情委員会」を月1回開催している。労働者側4名(うち女性2名)使用者側は部長や常務など責任ある地位の男性4名で委員会を構成。男女共同参画委員会でニュースの発行、関係組織の女性委員会等に出席した時には、報告しあって執行部が学習を積み、意識を変えていこうとしている。
○セクハラ相談窓口を労組で設置しているが、相談者がいない(来ない)。どうしたら相談しやすい雰囲気づくりが出来るのかが課題。
○労使それぞれに「セクハラ相談窓口」を設置しており、メールでも相談できる。
○「セクハラ110番」の電話窓口を設置しているが、あまり活用されていない。水面下で起こっているかもしれない問題については、把握が難しい。