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第78回兵庫県メーデー神戸中央大会

強雨にめげず格差税制へ社会変革を誓う!

第78回兵庫県メーデー神戸中央大会盛会裏にひらく

070501maiday78(1).jpg兵庫県メーデー実行委員会(連合兵庫・連合神戸・兵庫県労福協・神戸労福協)は、5月1日午前10時より、神戸市中央区「大倉山公園野球場」で第78回兵庫県メーデー神戸中央大会を開催しました。あいにくの強雨でしたが、神戸地域の組合員を中心に約8,000名が参集、格差是正に向けて社会変革のたたかいを進めていくことを誓い合うと同時に、そのため7月の参議院選挙を組織の総力を結集してたたかいぬくことを誓い合いました。
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無名戦士の碑に献花する北条実行委員長(右)と好城碑運営代表委員(左)

式典終了後、全員で大丸神戸店前までデモ行進をおこない、商店街の人々や買い物客たちに、  連合の「安心・安全・公平な社会づくり」をアピールしました。
なお、メーデー式典開始前に、実行委員会役員ならびに労働運動OBの方々によって、会場に隣接する『兵庫県解放運動無名戦士の碑』へ白菊の献花をおこないました。

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開会を宣する高西実行委事務局長

 

 

 

メーデー神戸中央大会は定刻午前10時、高西実行委事務局長の開会宣言で幕をあけ、北条実行委員長が主催者を代表してあいさつを述べました。

メーデー神戸中央大会は定刻午前10時、高西実行委事務局長の開会宣言で幕をあけ、北条実行委員長が主催者を代表してあいさつを述べました。



 

主催者代表あいさつ

北条勝利実行委員長 

  第78回兵庫県メーデー神戸中央会場にご参加いただきました仲間のみなさん、ご苦労様です。
 
また、お忙しい中、ご臨席戴きましたご来賓の皆様、誠に有難うございます。
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ご挨拶の前に、12年前の阪神淡路大震災、そして2年前のJR事故、そして先日の能登半島地震で亡くなられた方々の御霊の、ご冥福をお祈りし、防災の大切さを改めてお約束すべく、そして多くの被災・負傷された方々をはじめ、今なお心の傷が癒えない皆様へ心からのお見舞いを申し上げるべく、会場の皆様とともに黙祷を捧げたいと思います。ご協力宜しくお願い致します。

黙祷!
ありがとうございました。

  さて、「格差是正」と「反転」の二文字をかかげ開催致します第78回メーデーにあたり、実行委員会を代表して連帯の挨拶をいたします。
 
今、私たちの生活は「二極化」と「社会不安・将来不安」の中で揺れ動いています。
 
景気は戦後最長だった「いざなぎ景気」を超えたといわれますが、私たちにはその実感は全くありません。それどころか、企業収益は株主・役員への配分を高め、法人税は減税を継続する一方で、労働者の可処分所得は8年連続で低下し続け、社会の分配構造のゆがみはさらに増幅しています。
 
小泉政権から引き継がれた安倍内閣は、「美しい国づくり」や「再チャレンジ」等、中身の見えない政策をかかげ、本来行われるべきワーキングプアの問題をはじめ、雇用における格差や地域間格差、貧困の固定化を防ぐためのセーフティネットの整備は置き去りにしたままであり、格差是正や少子化対策、高齢者対策などに本気で取り組む姿勢は、行動や言葉にも微塵も感じられません。
 
国民に対する丁寧な説明もなく、憲法改悪一直線、税制の抜本対策もなく、社会保障を含めた一層の負担増の時代へ一直線の政治。
 
もうこれ以上、勤労者・生活者に痛みを押し付ける政権にNO!をはっきりと突きつけねばなりません。
  メ
ーデーに参加の全ての皆さん!今年は政治決戦の年!4月の統一地方選挙の成果と課題を踏まえ、私たちは、本日を起点に7月の参議院選挙では、民主党を基軸に、連合兵庫が推薦する全ての候補予定者の完全勝利で「政治の反転」、国民の手に政治を取り戻すという大きな社会的うねりの開始の選挙としよう!
 
今、私たちに求められていることは、“世のため人のために、一人ひとりが動けば社会は変わる”という歴史に学び、怒る時は本気で怒る!闘うときは社会正義を旗印に勇気を持って立ち上がろう!
 
今やらなければ、いつやるんだという決意を持って、組織された労働組合、労働者の社会的使命として、今こそ働く者の連帯で、労働を中心とする福祉型社会と、自由で平等な世界を目指し、「唯一の被爆国だからこそ平和の尊さを大切にする国へ、格差や差別の無い人に優しい人権・労働の時代を、そして環境に優しく人と人とが知恵と力を合わせる共生の時代へ」、今次参議院選挙に総力を結集しよう!
 
第78回メーデー万歳!


つづいて来賓あいさつにうつり、井戸敏三兵庫県知事・矢田立郎神戸市長・山口壮民主党県連副代表から、それぞれごあいさつを受けました。

【来賓あいさつ】 

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井戸敏三兵庫県知事

「阪神・淡路大震災のお礼の意味が濃かった国体が、県民の圧倒的なご協力で成功裏に幕を閉じ、一応のピリオドを打つことができました。震災対策が完全に終わったわけではありませんが、今年からは新しい兵庫づくりへ向けて頑張っていきたいと思います。元気で美しい兵庫づくりには、『元気・生活・交流・地域家庭』というキーワードを念頭に邁進していきたいと思います。力をあわせて、新しい兵庫づくりをすすめましょう」

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矢田立郎神戸市長
「『安心・安全・公平』をスローガンにされているが、これこそ新しい時代の社会づくりに欠かせないものだと思います。労働運動の社会正義と連帯の精神が、21世紀の日本の姿を形作っていく力になると期待しています。とのみ頑張りましょう」



070501maiday78(8).jpg 山口壮民主党県連副代表

「みなさんと一緒に大きな闘いをすすめる時が近づいています。自民党・政府は、参議院選挙に勝ったら税金を上げると言っています。労働者・庶民の生活を守る闘いであり、なんとしても勝たねばなりません。また、教育の問題でも、どんな子も取り残されない、そして公平に機会をあたえられるような教育制度を作り出さないといけません。そのために、わたしたち民主党に力を与えてください」

 

【来賓紹介】 

来賓あいさつにつづき、ご出席の来賓方を高西実行委事務局長が紹介しました。

近畿労働金庫兵庫県本部  嶋田輝男本部長 / 全労済兵庫県本部  山路鐵男 / 兵庫県労働者住宅生協  小林修理事長 / 兵庫高齢・退職者連合  浜上力会長 / 部落解放同盟兵庫県連合会  赤松賢宥委員長

その他に、県会・市会・町会、各級議員を一括紹介

そのあと『メーデー宣言』と『参議院選挙必勝決議』の提案と採択に入り、それぞれ次のとおり満場一致で採択されました。

 

メーデー宣言

 

  われわれは、本日ここに、働くものの祭典第78回兵庫県メーデー・神戸中央大会を開催した。 070501maiday78(9).jpg
 
いま、日本社会は、深刻な格差社会と二極化に直面している。
 
パートタイム・契約社員・派遣労働者等不安定雇用労働者は増大する一方で、多くの正社員は長時間労働を余儀なくされ、働き方の二極化は、教育や人材育成を含めた将来にわたる格差の固定化、「少子化」問題など社会問題へと発展している。
 
われわれは、「ストップ ザ 格差社会」を大きくかかげ、全ての人々と連帯し、安心、安全に暮せる社会の実現に向けて全力をあげていく。
 
一方、世界の平和が脅かされている。
 
相次ぐ自爆テロや攻撃による治安悪化するイラク、核開発疑惑のイラン、世界的な米軍再編、さらには北朝鮮による核実験、弾道ミサイル発射、日本人拉致事件などは容認できるものはない。
 
われわれは、国際的な枠組みによる対話をもとに北東アジアの非核化、拉致事件解決、世界の核兵器廃絶と恒久平和の実現を求めて訴え、行動していく。
 
メーデーは国際連帯の日である。昨年11月に結成され世界154カ国、1億6800万人の労働組合員を擁する国際労働組合総連合(ITUC)は、グローバル化による貧困や飢餓、差別や抑圧、紛争やテロをなくすため、また、政府や経営者に労働者の権利を尊重させるため世界中の労働者が立ち上がるよう呼びかけている。
 
われわれもその呼びかけに応えていく。
 
小泉政権から引き続く安倍政権は、「平和・人権・労働・環境・共生」のための施策の切迫性が誰の目にも明らかとなっているにもかかわらず、その解決にむけた具体策を明らかにすることなく、国民投票法の強行採決に見られるように、「憲法改正」を参議院選挙における最大の争点としようとしていることに、重大な疑問を抱かざるを得ない。
 
今こそ「反転」の二文字を掲げ、目前の参議院選挙で推薦候補の全員勝利による与野党逆転を勝ち取り、「労働を中心とする福祉型社会と自由で平等な世界の実現」を目指し、すべての労働者がともに立ち上がることを訴える。

  第78回メーデー万歳!

 

              2007年5月1日

 

  第78回兵庫県メーデー・神戸中央大会

  

 

2007年政治決戦!参議院選挙必勝決議

 

 

  今、私たちを取り巻く社会は、真の改革にはほど遠い構造改革が行われ、平成の自治体大合併をはじめ名ばかりの地方分権が進められている。 070501maiday78(10).jpg
 
地域社会の暮らしの安全・安心は、次の時代への活力の源であり、社会福祉とりわけ医療・介護・次世代育成など地方自治体の果たすべき役割は益々大きくなっている。
 
2007年政治決戦は、その意味で、地域社会の活力を生み出し、今後の日本の行方を決定する重要な闘いであり、4月に闘われた第16回統一地方選挙の成果を受け、来るべき参議院選挙においては、働く人々のための制度改正を実現するために、与野党逆転を実現し、民主党を中心とした政権交代の確実な一歩を踏みださなければならない。
 
私たちは、2007春季生活闘争において、地域での政策制度の取り組みをすすめてきた。小泉・安部政権の6年間がもたらした地域切捨て、強者の政治は、働き方の二極化と中央・地方の格差拡大を助長し、地域崩壊の危機をもたらした。
 
いま問われているのは、「美しい国づくり」や「再チャレンジ」政策という美語ではなく、国民が安心して暮らし働けるための社会保障制度の充実であり、その結果としての自立的で持続的な経済成長をはかることである。
 
ワーク・ライフ・バランスの実現に向けたワークルールの確立、不公平税制の是正、社会保障制度の抜本改革、平和と人権を尊重する社会の実現にむけて全力をあげていかなければならない。
 
第21回参議院選挙は、その絶好のチャンスであり、 私たち組織された労働者一人ひとりが意識をもって、兵庫県選挙区と比例代表選挙全ての推薦候補者必勝を果たし、社会を、政治を、変えていくことをここに宣言する。

  2007年5月1日

第78回兵庫県メーデー・神戸中央大会

この必勝決議を受けて、民主党の参議院選挙兵庫選挙区立候補予定者である辻泰弘参議院議員が選挙必勝と政治改革に対する決意表明をおこないました。

 辻 泰弘参議院議員決意表明 070501maiday78(11).jpg

  効率一辺倒・自己責任一辺倒の、単純すぎる小さな政府理論では、格差は拡大の一途をたどり、社会不安を呼び起こすことは目に見えていた。
  労働者切捨ての労働法制、雇用不安やサービス残業が常態化している労働環境では、安心・安全な社会はつくれない。
  いまこそ民主党に力を与えてください。そうすれば必ず労働者・庶民のための政治を実現して見せます。
  ともに頑張って政治を変えていきましょう。
  比例区の連合組織内8候補ともども、圧倒的なご支援をお願いいたします。

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式典の最後に、北条実行委員長のリードで、参加者全員でガンバローを三唱し、そのあとデモ  行進にうつり、連合の『格差是正』と『労働者・庶民を犠牲にしない政治』の実現を訴え、近隣住民・通行人らの共感を得ました。

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また、デモ隊解散地点の大丸神戸店前で街頭演説会をおこなっていた民主党に対し、北条実行委員長(連合兵庫会長)が登壇して激励するとともに、連休の買い物客に政権交代の必要性を訴えて拍手を浴びました。

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