NEWS
平成18年度県政懇談会
連合兵庫と兵庫県で「ひょうごの労働施策」を語り合う
平成18年度県政懇談会ひらく
◆2月26日(月)、連合兵庫と兵庫県で平成18年度の県政懇談会をひらきました。
◆神戸市中央区のラッセホールで、連合兵庫からは北条会長をはじめ三役・事務局が出席、兵庫県からは井戸知事をはじめ関係部局から出席し、兵庫県の経済・雇用情勢や関連施策について説明を受けると共に、連合兵庫として要望・意見を伝えました。
あ い さ つ
井戸兵庫県知事
「春季生活闘争はかなりの盛り上がりを見せているよう。久方ぶりにベアが成るところも多くあるようだ。しかし、そうは言っても厳しい状況もあって、連合兵庫とされては難しい対応を迫られる局面もあると思われる。出来るところと出来ないところの差が問題になってくる。格差の問題もしかりで、格差が問題なだけでなく、弱いところに格差が寄ることが問題だ。県としては、地場・中小の底上げを含めた施策で、安心して働ける環境づくりをすすめていく。
県下の雇用情勢としては、平成18年12月段階で、全県の有効求人倍率が1.07にまで回復。企業の業況判断は改善し、個人消費も持ち直してきている。(詳細略)」
北条連合兵庫会長
「春季生活闘争は、パートや派遣労働者へも波及効果のあるような闘いにしていきたい。均等待遇の視点から、せめて単位時間当たりの賃金を、正規社員の80%くらいにまで引き上げたい。格差の問題は、雇用形態に関係なく、働く全ての人が税金も保険も公平に負担し、公平に享受でき、将来不安がないようにしたい。また、働き方に関係なく、すべての労働者を正規社員にしていく方向で運動をすすめていく。
今年は統一地方選挙があるが、各推薦候補者には現場・地域の目線を失わないように、そして県民・勤労者の代表としての自覚を失わないよう念を押している。
2月11日に姫路でワンストップ相談体制の拠点を開設したが、県経営者協会とともに、県民局を中心に兵庫県にも多大な後押しをいただいたことを、この場を借りてお礼申し上げる。(詳細略)」
◆つづいて、兵庫県から主に労働行政に関して状況報告と関連施策の説明があり、そのあと「意見交換」に入り、連合兵庫出席者から次のような要望が出されました。
土肥連合兵庫事務局長代行
「①格差是正をすすめているが、低所得者層・若者への支援を是非お願いしたい。また、県に対して「労働基準法違反の一掃」と「ワークルールの確立」について要請したところ、さっそく知事と兵庫労働局長の連名で、経営者協会をはじめ主要経済団体へ働きかけていただき、感謝します。②地域力の向上という観点から、中小地場産業の力量強化、そのため企業連携や人材育成について引き続きご努力をお願いする。また自然環境の面から、第1次産業対策や、自然災害対策に力を注いでいただき、地域の活性化に繋げていただきたい。③社会参加活動について、ボランティア活動を地域に根付かせて広げることの重要性にかんがみ、先に「生活あんしんステーション姫路・ライフサポートセンター姫路」を仮オープンしましたが、こんご同様の拠点を県下各地に設けたいと考えています。引き続きご協力をお願いしたい」
小倉連合兵庫会長代理
「北阪神の地域協議会活動の体験から、阪神地域から大阪へ労働者が流れていく。悪いとは言えないが、もう少し居住地域近くで働けるような環境づくりをすすめてほしい。企業誘致もすすめていただいているが、残念ながら非正規雇用が多くて正規が少ない。指導をお願いしたい」
連合兵庫の要請に呼応し
井戸兵庫県知事・八田兵庫労働局長が連名で
主要経済団体に働きかける
◆昨年12月18日付けで、井戸兵庫県知事名にて、「不適正な派遣や業務請負契約(偽装請負)、賃金不払い残業などの解消」について、県下主要経済団体にあて会員企業の指導を要請した。
◆昨年12月27日付けで、井戸兵庫県知事と八田兵庫労働局長の連名で、「求職者の多くは正社員雇用を希望している現状にかんがみ、活力ある経済社会の維持、企業の長期的視点に基づく経営戦略の観点からも、働く人が自分の職業生活に希望と誇りを持ち、その意欲と能力が十分発揮できるような正社員の雇用拡大は、欠かすことのできない緊急課題となっています。事業主には若年者を中心とした正社員の雇用拡大にぜひともご理解ご協力いただきますようお願いいたします」との趣旨の要請をおこなった。
【要請主要経済団体】
兵庫県経営者協会
兵庫県商工会議所連合会
兵庫県商工会連合会
兵庫県中小企業団体中央会
社団法人兵庫工業会
社団法人神戸市機械金属工業会
社団法人兵庫県建設業協会
社団法人神戸銀行協会
社団法人兵庫県信用金庫協会
兵庫県百貨店協会