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兵庫高退連が川柳祭典表彰式
「ゆったり」 と 「となり」 で愛のある川柳
兵庫高退連:第13回川柳祭典表彰式
◆兵庫高齢・退職者連合が2月22日(木)、連合兵庫会館大会議室において、今回で13回目となる『川柳祭典』の表彰式をおこないました。
◆表彰式は高原:高退連事務局長の司会で幕をあけ、浜上:高退連会長が主催者代表あいさつを、そして来賓を代表して小倉:連合兵庫会長代理があいさつ述べました。
主催者代表あいさつ 兵庫高齢・退職者連合 会長 浜上 力 結成から長らく会長を務められた山西さんが川柳に造詣が深く、それで川柳祭典が始められたが、昨年ご逝去されたため、この行事もどうなるかと心配したが、会員の方々の要望も強く、また新しく神戸新聞の川柳選者をされている渡辺先生に選者をお引き受けいただけることになり、活動を継続していけることになりました。 ただいまはちょうど、確定申告の時期ですが、今年は定率減税の恩恵を受ける最後の年になります。しかし、ただ黙認しているのではなく、不満は不満として表明し、抗議し、少しでも暮らしよい社会を作っていこうと思っています。この3月6日には連合兵庫の春季生活闘争の決起集会がありますが、われわれも現役の人々と一緒になって集会に参加し、連合や高・退連の主張をアピールしていくつもりでいます。ご都合がつけば、皆さん方もどうぞ一緒に参加していただきたい。 |
来賓代表ごあいさつ 連合兵庫 会長代理 小 倉 義 彦 入選された皆さん、おめでとうございます。選考の先生には、ご苦労様でした。そしてまた、今回は入選しなかったが、ご応募いただいた皆さんに、厚くお礼申し上げます。 高退連の先輩諸氏には、平素、連合兵庫の活動にご協力、ご指導をたまわりまして、まことにありがとうございます。 この川柳祭典は、阪神・淡路大震災の年から始められました。震災被害にめげず、また、より多くの人に活動に参加していただくことと、楽しみを分かち合おうということでスタートしました。寄せられた川柳は、1句洩らさず冊子に収録して、高齢者福祉施設へ寄贈したり、ミニコミに掲載されたり、新聞に取り上げられたりと、たいへん社会的にも意義深い活動になっているということで、後輩としても鼻が高い思いをしています。 先輩方には、これからもますますご健勝でご活躍いただくとともに、兵庫高退連の活動もますます活性化していただいて、大いに住みよい社会づくりの運動を盛り上げていっていただきたいと思います。 |
それぞれあいさつし、共感の拍手に包まれました。
◆つづいて、選者の渡辺先生より講評をいただきました。
第13回川柳祭典 『講評』 選者 渡 辺 美 輪 労働組合OBの方たちの川柳ということで、わたしの守備範囲を越えているのではないかと心配しましたが、過去の作品を拝読させていただきますと、たいへん文学的で高水準な作品が多くありまして、安心してお引き受けさせていただいた次第です。 ただ、わたし自身の反省として、今回お出ししました「ゆったり」と「となり」という題では、「ゆったり」は少々抽象的すぎて難しかったのではないか、ということがあります。しかし、ご応募の作品を拝読いたしますと、これがなかなか皆さん巧みに対処されて、優れた作品がたくさんあり、皆さん方のお蔭で救われたようなかっこうになりました。 選者をお引き受けし、素晴らしい作品に出会わせていただき、選考中はたいへん楽しい時間をすごさせていただいたことを感謝したいと思います。 |
◆そのあと、藤江:兵庫高退連総務委員長から特別賞受賞者の紹介と、それぞれの特別賞提供団体代表から賞状・盾の授与がおこなわれました。
兵庫高齢・退職者連合会長賞 浜上 力会長
全労済兵庫県本部理事長賞 山路鐡男理事長 |
第13回兵庫高齢・退職者連合川柳祭典 受賞作
特別賞受賞のみなさん。後列右から2人目は、選者の渡辺先生。 |
特別賞
兵庫高齢・退職者連合会長賞
兵庫県知事賞
神戸市長賞
連合兵庫会長賞
近畿労働金庫兵庫県本部長賞
全労済兵庫県本部理事長賞
兵庫県労働者福祉協議会会長賞
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優秀賞
ゆずること知って隣りの介護の湯 室井 三恵子
幸運は隣で止まるつむじ風 岩居 信子
お隣りの耳からボクが洩れていた 長野 晴美
その道の通が隣にいた不覚 東狐 恭仁子
何時も居る顔が隣りにある平和 田中 ゆり子
青空と母の話をして飽きず 嵯峨里かほる
ゆったりと妬心沈める柚子の風呂 岩居 信子
のんびりと私のなかの豆野心 吉井 芳子
毎日が日曜朝のパンが焼け 丸山 喜美代
ゆったりとみんな優しくなる童話 岡田 秋子
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