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07春季生活闘争開始宣言集会

 

経済を底支えする労働者に公正な配分を求めていこう!

連合兵庫:2007春季生活闘争開始宣言集会ひらく

連合兵庫は2月13日(火)、県中央労働センターで『2007春季生活闘争開始宣言集会』をひらきました。
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伊藤副事務局長の司会ですすめられ、柳田中小労働対策委員長(連合 070213SYUNTOUKAISENGENSYUKAI001.jpg 兵庫副会長)が「06年春季生活闘争は、中小の努力が実り、多少の格差是正もなった。しかし、満足できるものではなく、よりいっそうの企業規模間格差の是正に努めなければならない。経営側の賃上げ抑制の圧力は強いが、中小の闘いをどう支援していけるかが、春季生活闘争の成否を分ける。産別・地協の力を結集して支えていこう」と力強く開会あいさつを述べました。 070213SYUNTOUKAISENGENSYUKAI002.jpg

 

北条会長が主催者代表として「実は、明日の午後、連合兵庫と県経営者協会との間で、労使懇談会をおこなう。日本経団連は『賃上げはノー、支払い能力のあるところは一時金で応えればよい』と主張しているが、連合兵庫の考え方、はたまた中小企業労働者の胸の内を訴え、経営側に迫っていく。闘いの波及効果が生み出せるよう頑張る」と決意をのべ、盛んな拍手を浴びました。

 

つづいて集会は『構成組織情勢・取り組み報告』にうつり、中小企業労組を多く抱える『JAM兵庫・UIゼンセン・全自交』から、それぞれ状況報告と決意表明を受けました。

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   好況だが、中小が中心で大手企業ほど反映されていない。精一杯の頑張りで公正な配分の獲得を目指す。
JAM兵庫東洋機械勤続労組:切山義行委員長
 

  パートの組織化と処遇改善をめざす。格差の解消が急務だが、退職金・一時金では正社員と大きな開きがり解消にとりくむ。
UIゼンセン兵庫県支部:永井幸子常任

  野放図な規制緩和で、ハイタク労働者の状況は、きわめてきびしい。安全輸送の確保や、業界の正しいありようを求めていく。
全自交ポートトランス労組:板橋一信副委員長

070213SYUNTOUKAISENGENSYUKAI006.jpgそのあと、『連合白書』の学習会に入り、連合の2007年春季生活闘争方針について、連合本部中小労働対策局の高橋氏より、約1時間に亘って講演を受けました。 070213SYUNTOUKAISENGENSYUKAI007.jpg

 

つづいて、連合兵庫2007年春季生活闘争に関し、土肥事務局長代行(闘争本部事務局長)が『連合兵庫2007春季生活闘争:当面の方針』と『中小共闘センター結成』について提案(次掲)、満場の拍手で決定しました。

 

谷口青年委員会事務局長(兵教協)が登壇し、『連合兵庫2007春季生活闘争開始宣言』を提案。割れんばかりの拍手の中で採択されました。


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  景気の拡大は、戦後の「いざなぎ景気」を超え、現在に至っている。しかし、私たち労働者・生活者にはその実感はまったくない。

  史上最高益を更新し続ける企業は増加し、株主・会社役員への配分が急増する一方で、賃金や家計への配分は下がり続けており、労働者の可処分所得は8年連続して低下している。社会の分配構造の歪みは、労働者の暮らしを圧迫し、格差は拡大している。

  経営側は、パート・派遣・請負・契約社員等、雇用の不安定な労働者を増やし、正社員には長時間労働や不払い残業を強いている。また、行き過ぎた規制緩和による企業間の過当競争でのしわ寄せが労働者に一方的に押し付けられている。企業の業績回復は、働くものの犠牲の結果である。

  われわれは、2007春季生活闘争において、配分の歪みを是正させ、昨年を上回る賃金改善で、生活を改善させなければならない。

  「中小共闘」「パート共闘」を一段と強化して、中小労働者の格差是正、パート・派遣・請負労働者等の均等待遇を勝ち取らなければならない。労働時間の短縮や時間外割増率の引き上げ等による「仕事と生活の調和」を実現させ、働き方と所得の二極化、格差拡大にストップをかける。

  われわれは、未組織労働者も含めた全体の底上げをはかる取り組みを強め、特に、パート労働者の待遇改善をめざす社会的メッセージを強く発する。

2007年の通常国会では、労働法関係の重要法案が提出される。労働諸条件の改悪につながる労働時間法制の規制緩和に反対する。また、労働契約法の制定、パート労働法、最低賃金法、雇用保険法の改正など、組織をあげて、『すべての働くもののためのワークルール』の実現をめざす。

  連合兵庫は、まじめに働く者が報われる公正・公平・安心な社会を実現するために闘うことを誓い、『STOP!THE 格差社会!均等待遇・公正配分へ反転させよう!』を合言葉に、すべて組織での反転攻勢に向けて、2007春季生活闘争の開始を宣言する。

     2007年2月13日

日本労働組合総連合会兵庫県連合会
2007春季生活闘争開始宣言集会


最後に、北条会長(闘争本部委員長)のリードでガンバローを三唱、経済を底から支えているのは労働者だとの自負をもって、公正な配分を求めていこうと参加者全員が決意を新たにして、三々五々散会しました。