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第9回組織拡大実務者研修会

パート・有期労働契約者の組織拡大に向けて

第9回組織拡大実務者研修会ひらく

 

第9回組織拡大実務者研修会を、11月28日(火)に連合兵庫会館で、構成組織・地 061128dai9kaisokakujitumushakensyukai 005.jpg 域協議会の組織担当役員を中心に約40名の参加を得て開催しました。
この研修会にはUIゼンセン同盟イオン労組の中林利文氏と連合本部の田邊和年氏を招き、組織化活動の事例紹介や状況報告をしていただきました。
また、講演終了後には参加者によるグループ討論をおこない、「何がパート・有期契約労働者の組織化を阻害しているか」「各構成組織の抱える問題点は何か」という点について意見交換しました。 

研修会は森本:組織担当部長の司会ですすめられ、村上組織拡大特別委員長と北条会長が冒頭のあいさつを述べました。

 村上:組織拡大特別委員長

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現状のまま推移していくと組織率は現在の18.8%すら維持できず、労働運動の存在価値を問われることになる。なんとしても組織率の低下に歯止めをかけなければなりません。それぞれの産別でご努力いただいているところですが、本日の研修会がみなさんのお役に立てば幸いです。


 北条:連合兵庫会長

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今日の社会情勢の中にあって、労働組合が果たす役割はますます重要性を高めている。組織化にあたっても、もっと社会的にアピールしていく必要がある。兵庫県下における組織率は辛うじて20%台を保っているが、現状維持に止まることなく、少しでも組織率を上げていきたい。力を合わせてがんばりましょう。

 

【講演Ⅰ】

■テーマ:『労組におけるパート組織化事例発表』

     講師:UIゼンセン同盟イオン労働組合
             中林利文:中央執行西日本ブロック執行委員長
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<内容骨子>
社員・組合員が、イオンの組合に入って良かった・・・・・・そのような気持ちが持てる活動を役員自らが実践し、その運動を継続してゆくことが仲間の拡大につながっていく。
『わたしたちの職場は、私たち全員で良くします』とのスローガンを紹介し、それを結びの言葉としました。


【講演Ⅱ】

■テーマ:『組織が進まないとこんなことが起こる』

   ○ パートタイム等労働者の実態報告
   ○ パート・有期契約労働者の組織化(ガイドブック)

061128dai9kaisokakujitumushakensyukai 028.jpg      講師:田邊和年:連合組織拡大・組織対策局長

雇用労働者(5,416万人)の中で懸命な組織化の努力にもかかわらず、組合員の自然減と、合理化による減少で組織率は18.7%にまで落ち込み、減少傾向にも歯止めはかかっていない。
そして、一時は強力な組織化によって減少分をカバーしていたが、景気の回復で雇用者数が増大し、組織率という点ではマイナスとなっている。
連合としては、なんとしても目標である60万人プラスαの組織化に向けて、各産別・地方連合会一丸となって努力していきたい。

【グループ討論】

講演のあと、5班に分かれてグループ討論おこない、各グループごとに結果を報告しました。

061128dai9kaisokakujitumushakensyukai 027.jpg 【A班】
関係企業の多いところは、正規雇用で未組織のところを先行して取り組むことが重要だ。 
組織化の誘いに対して、組合費と雇用確保への保障を求められたことがあった。

【B班】
組織化の重要性は役員クラスは認識しているが、一般の組合員には理解されていないため、入り口のところで難しい面がある。

【C班】
公務員の話題が多く、とくに身分の問題が焦点となった。
組織の良さを説明してもなかなか意識を持ってくれない。

【D班】
パート雇用者との接触は、業務によって就業時間がちがい対話の機会をつくることさえ難しい。 061128dai9kaisokakujitumushakensyukai 040.jpg
パート雇用者の中に、現状のままで良いという意見があり難しい。

【E班】
企業によっては、正規雇用を減らしてパート化している。そして、その人たちに声をかけても、なかなか集まってくれない。支部だけでの活動では対応は困難。
すでに有期雇用労働者の労組が結成されており、統一が難しい。

(以上、抜粋)

各グループの発表後、中林委員長・田邊局長からコメントがあり、村上特別委員長より全体の講評が述べられました。 061128dai9kaisokakujitumushakensyukai 058.jpg

最後に、伊藤:連合兵庫副事務局長が閉会のあいさつを「講演・グループ討論と熱心にプログラムを消化していただき、各組織の組織拡大活動の参考になり得たのではないかと思います。今後も出来るだけ数多くこういう機会をもちたいと思いますので、みなさんの積極的なご参加をお願いいたします」と述べ、研修会の幕を閉じました。

以上。