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連合兵庫女性委員会第16回総会
男女がともに働きやすい職場環境の確立を
女性委員会が第16回総会ひらく
◆連合兵庫女性委員会(高谷かづ子委員長:情報労連)は、11
月25日(土)、神戸市中央区の「ひょうご女 性交流館」で第16回総会と、総会参加者交流としてアロマセラピーによるメンタルヘルス講習会を催しました。
◆総会は小林奈保子副委員長(サービス・流通連合)の司会ですすめられ、高谷委員長が主催者を代表してあいさつを述べ、出席者から共感の拍手を浴びました。
◆以下、総会順序にしたがって概要をご報告をします。
■高谷かづ子委員長あいさつ(要旨)
◆長時間労働の常態化で、母親も父親も夫婦で話し合う時間すらなく、子育て・教育の面でも子どもと接する充分な時間を確保できていない現状です。
◆わたしたちが目指すのは、女性が男性並みに働くというよりも、女性が家庭と仕事を両立させて働きやすい職場を求めています。
◆それはまた同時に、男性が家庭と仕事を両立させて働きやすい職場でもあります。
◆ワークライフバランスの調和のとれた職場環境を確立していきたいと思います。
◆先日の連合兵庫第24回地方委員会でも『◆すべての組織で運動方針に男女平等参画を明記する。◆女性組合員比率の女性役員を配置する。◆女性役員ゼロ組織をなくす』との三本柱が確認されています。
◆本総会はこのような状況を受けて開催しているわけですが、向後1年間の方針を決める重要な会議ですので、みなさん方の積極的な討議をお願いいたします。
来賓あいさつ
■土肥淳二:連合兵庫事務局長代行
◆男女共同参画というのは、ごく当たり前の考え方でありシステムです。したがって、その当たり前が現実に適用されて、社会や職場が当たり前の状態になっていかないといけない。
◆これは性による差別をなくす運動であり、それはあらゆる差別や矛盾をなくしていく運動でもある。
◆積極的に差別・矛盾を取り上げ、解決に向けて邁進していかれることを期待します。ともに頑張りましょう。
■辻泰弘:民主党県連代表(参院議員)
◆労働運動は働く仲間の幸せを追求しているわけですが、わたしたちも政治の場で人々の幸せを追求している。
◆労働法制の改正では、人間を大事にする労働法制を掲げて取り組んでいます。
◆男女格差の解消へ、女性の立場を社会の中でしっかりと確立していかなくてはなりません。
◆志を同じくする同志として、ともに力を合わせて人間を大事にする社会をつくっていきましょう。
祝電披露
■山内充江幹事(JPU)
祝電をお寄せくださった方々
◆連合総合人権・男女平等局
◆連合近畿ブロック連絡会
◆連合滋賀女性委員会
◆連合和歌山女性委員会
◆兵庫県知事:井戸敏三
◆兵庫労働局雇用均等室長:横内るり子
【議事】
第1号議案 2006年度活動報告
■提案者=松岡さよ事務局長(電機連合)
内容省略
(満場の拍手で承認)
第2号議案 2007年度活動方針案
■提案者=松岡さよ事務局長
<連合兵庫女性委員会2007年度活動方針案>
【はじめに】
◆働く女性の雇用環境の改善を求めて「雇用の分野における男女の均等な機会および待遇の確保等に関する法律」(男女雇用機会均等法)が、使用者側の抵抗に遭いながらも成立したのが今から20年前のことです。この法律の成立によって、働く女性を取り巻く環境が少しずつ改善され、結婚・出産などを経験したのちも働き続ける女性が増え、それぞれのライフステージの中で女性が「働く」ということが当たり前になってきました。
◆そして、1997年度につづいて今年の6月15日に男女雇用機会均等法が新たに改正され、① 性別による差別禁止の範囲拡大(間接差別の禁止、男性に対する差別も禁止)、② 妊娠・出産等を理由とする不利益取り扱いの禁止 ③ セクシャルハラスメント対策が配慮義務から「措置義務」へ ④ 母性健康管理が不十分な企業名の公表 ⑤ ポジティブアクション(積極的な女性活用措置)の取組み状況の外部への開示 などが整備されました。
しかし、改正された内容は、必ずしも私たちの満足のいくものにはなりませんでした。
◆特に、連合が要求した「仕事と生活の調和」を均等法の目的・理念に明記することや、いわゆる「間接差別の禁止」においては、一歩ふみこんだものの間接差別の基準が明記されず、限定的な事例を列挙(昇進時の転勤経験要件の有無など)したのみとなっています。
◆私たち女性委員会は、以上のような法整備の状況をふまえながら、男性と女性が共に等しく社会の構成員として、働く場に限らずあらゆる場面においても積極的に参画していける環境をつくっていくために、各方面と協力して活動をすすめます。
【2007年度活動の重点】
1.男女がともに担う労働組合をめざし、女性参画の積極的推進
(1) 連合兵庫「男女共同参画推進委員会」と連携し、2006年11月より新たにスタートした連合兵庫「第2次男女平等参画推進計画」にもとづいた様々な施策や目標の実現をめざします。
(女性役員ゼロ組織をなくす、審議会等への女性参画率を30%とするなど)
(2) 連合本部・連合近畿地方ブロックと連携し、女性リーダーの養成講座、男女共同参画研修会等を開催します。
(3) 各種情報を共有し適宜発信できるよう、連合兵庫ホームページおよびメール情報の発行に努力します。
2.男女平等参画社会推進のための政策・制度の取り組み
(1) 男女共同参画社会基本法で努力義務となっている市町での条例・計画の策定を連合兵庫各級議員、地域協議会と連携し推進します。
(2)2006年6月に成立した「改正男女雇用機会均等法」を受けて、改正部分の内容を把握し、問題点の解決にむけて努力するとともに、男女間の雇用形態の格差是正をめざします。
3.女性のキャリアアップと権利確立にむけた取り組み
(1) 働く女性の権利確立をめざす3月の「国際女性デー」、6月の「男女平等月間」等の全国統一行動に積極的に参加していきます。
(2) ILO(国際労働機関)100号条約「同一価値労働・同一賃金」の達成に向けての取り組みをすすめるとともに、女性労働者が多数をしめているパート・派遣・契約社員等の待遇改善をめざします。
(3) 職場における女性の仕事のあり方を見直し、就労能力向上のための講座やセミナーの開催を企画します。
4.連合兵庫女性委員会の組織拡大と交流の推進
(1) 各種取り組みにおいて、連合兵庫各構成組織の女性の参加を求め、産業別の枠を越えた交流をすすめます。
そのため、本年のセミナーも、「多数による交流と県内市町の男女共同参画施策実施状況」についての意見交換を中心に開催します。
(2) 女性組合員の参加を促進するため、女性を取り巻く社会保障制度や、働く女性のかかえる諸問題を研修のテーマに取り上げていきます。
(3) すべての連合兵庫構成組織からの女性委員会委員の選出をめざすとともに、役員体制の強化をすすめます。
(満場の拍手で決定)
第3号議案 新役員選出
■提案者=北野直実:連合兵庫組織担当主査
<連合兵庫女性委員会第16期役員(案)>
役職 |
氏名 |
所属組合 |
構成組織 |
委 員 長 |
高谷かづ子 | NTT労組兵庫総支部 | 情報労連 |
副 委 員 長 |
小林奈保子 | コープこうべ労組 | サービス・流通連合 |
同 |
玉田 聡子 | ニチリン労働組合 | ゴム連合 |
同 |
山長 歩 | 富士通労組明石支部 | 電機連合 |
同 |
永井 幸子 | UIゼンセン同盟兵庫県支部 | UIゼンセン |
事 務 局 長 |
池田 啓子 | 兵庫県教職員組合 | 兵教協 |
事務局次長 |
北野 直実 | 連合兵庫組織担当・主査 | |
幹 事 |
今西みゆき | 三菱重工労組神船支部 | 基幹労連 |
同 |
鷲見みどり | さくらケーシーエスユニオン | 電機連合 |
同 |
藤澤 美雪 | 兵庫県学校厚生会職員労組 | 兵教協 |
同 |
上島美栄子 | 日産プリンス兵庫販売労組 | 自動車総連 |
同 |
富永 恵 | 関西電力労組姫路支部 | 電力総連 |
同 |
竹中すみ子 | NTT労組兵庫総支部神戸分会 | 情報労連 |
同 |
山内 充江 | JPU兵庫東神戸支部 | JPU |
同 |
木下 恵子 | 全郵政兵庫県支部連絡協議会 | 全郵政 |
同 |
荒木 賢一 | 三菱電線労組尼崎支部 | 全電線 |
同 |
福永 郁 | JR西労組神戸地方本部 | JR連合 |
同 |
西川ゆかり | 神戸市水道労組 | 全水道 |
同 |
関口裕美子 | 近畿労金労組兵庫ブロク協議会 | 全労金 |
連 合 兵 庫 |
伊藤 弘孝 | 連合兵庫副事務局長 | |
連 合 兵 庫 |
出石 弥生 | 連合兵庫男女共同参画担当部長 |
(満場の拍手で選出)
■本総会をもって退任された役員
◆松岡さよ事務局長(電機連合)
◆坂野恵子幹事(基幹労連)
◆淺山里奈幹事(UIゼンセン)
◆小川由希子幹事(電力総連)
◆坂口承子幹事(全水道)
退任役員代表あいさつ
■松岡さよ前事務局長
◆13年前に単組の執行委員に就任、周りの役員は男性ばかりで、まるで女性のいない職場みたいな感じだった。そういう中で、なんとか男性に負けないようにという気持ちでやってきました。会社の仕事ではなかなかやらせてもらえないようなことも、組合ではやらせてもらえ、多くを学びました。
◆連合兵庫の女性委員会では、幹事・副委員長・事務局長として9年間勤めさせていただきました。みなさん方との出会いを通じて人と接することの大切さを学び、また人に支えられてきました。
◆このたび一緒に退任される方々も、たいへんご苦労があったと思いますが、退任したあとも今まで大事にしてきた運動を共に側面から支えていきたいと思います。お疲れ様でした。みなさんさようなら。
総会アピール採択
■提案者=玉田聡子副委員長(ゴム連合)
総会アピール(案)
― 男女がともに仕事と生活を調和できる、職場・社会をつくろう! ―
本日、連合兵庫女性委員会第16回総会を開催し、2007年度の活動方針を決定しました。
私たちは、本総会を通じ、働く場においての多様な個性をみとめ、男女がともに働きやすい職場環境の確立を実現するには、労働組合のあらゆる活動への女性の参画が欠かせないことを、以下のように確認します。
第1に、来年4月から施行される『改正男女雇用機会均等法』をふまえ、表面的には見えにくくなっている女性に対する「間接差別」の実態把握と課題解決につとめ、仕事と生活の調和をめざし、各職場において、法律の実効性を高める取り組みをすすめます。
第2に、その多くを女性が占めている、パート・派遣等の労働者の均等待遇を実現し、ILO(国際労働機関)の100号条約「 同一価値労働・同一賃金 」にむけて努力するとともに、雇用の安定に向けての法整備をもとめます。
そして、第3に、私たち働く女性の声を届けるためにも労働組合への参画をすすめるとともに、女性組合員比率に見合った女性役員の配置など、女性役員ゼロをなくすことを目標にします。
以上の課題に取り組むうえで、国の「男女共同参画社会基本法」にあるように、社会のあらゆる分野における真の男女平等をもとめ、引き続き兵庫県内のすべての自治体において男女共同参画条例が制定されるよう、はたらきかけを続けます。
本総会で決定したこと、情報や知識を職場や地域に持ち帰り、一人でも多くの仲間に伝えていくこと、そして、わたしたち働く女性たちのネットワークを広げつつ、これからも力をあわせて行動しましょう。
2006年11月25日
連合兵庫女性委員会第16回総会
(満場の拍手で採択)
総会第1部終了あいさつ
■高谷かづ子委員長
◆労働組合にも個性があり、その個性を認め合いながら全体の運動をすすめ、着実に具体的な成果を積み上げていきましょう。
第2部 総会参加者交流
第2部司会
■池田啓子事務局長
◆忙しさにかまけて心身ともに手入れの行き届かない毎日を送っていますが、今日は『ひょうご勤労者ボランティアシステム』所属のアロマセラピーの専門家、藤村さんと遠藤さんにお出でいただいて、メンタルヘルス講習会を催すことにしています。
◆みなさん方には、ここでアロマセラピーがどういうものかを体験していただき、また組合のイベントなどでに取り入れていただけば組合員に喜ばれるのではないかと思います。
職場のメンタルヘルス講習会
『心身ともにリフレッシュ! アロマセラピーのすすめ』
■講師:アロマセラピスト 藤村裕子さん・遠藤美岐さん
(ひょうご勤労者ボランティアシステム所属)
アロマテラピストの藤村さん(右)と遠藤さん(左) |
◆ひょうご勤労者ボランティアシステムのお世話で、藤村さん・遠藤さんお二人の講師においでいただき、アロマセラピーの効用について受講するとともに、持参していただいた香油をもちいてハンドトリートメントを実習しました。
◆セルフヒーリングのあと、近くの人とヒーリング交換をおこない、和気藹々のうちに心身リフレッシュの重要性を学びました。